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ヴァルハラ
出会い

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俺は、子供の姿から元の姿に戻ることができたが、なんとも微妙な気分だった、だって下半身が丸だしなんだもん
「あの、マスター」
と、シロンの声、俺はその声にハッとした
そうだった!シロンがいたんだった!
俺はシロンの方を見ると、シロンは俺の下半身をマジマジと見つめながら俺のズボンを差し出してきた
「うわっ!バカ、見るな!!」
俺はそう言いながら、シロンからズボンを奪い取った
「男性ってそんなふうになってるんですね」
と、シロンは頬を少し赤く染めながら言った
「だから見るなってば!」
俺は顔を真っ赤にして叫びながら、急いでズボンを穿いた
うわっ!!どうしよう、超恥ずかしい!!
シロンはまだ頬を赤く染めたまま俺を見つめていた、俺はますます恥ずかしくなり、「出かけてくる!」と、叫んで宿を飛び出した



俺はとぼとぼと、町を歩いていた
あ〜、どうしよう、初めて女の子に下半身見られた・・・超恥ずかしい
宿を飛び出してきたまではよかったけど、特にすることはにいし、宿にはシロンがいつから恥ずかしくて戻れないし
まあ、せっかく町に来たんだ、少し買い物でもするか
ちなみにこの世界の金はシロンからもらってある、女の子に養われているにいるみたいで格好悪いが、俺はこの世界に来たばかりだし、そうなれば当然金などもっていない、だから仕方ない
さて、何を買うか、やっぱり食べ物か?
なんて考えていると、うっかり人とぶつかってしまう
「あ、すみません!」
俺はぶつかった人に謝った、するとその人はニコッと微笑んで
「べつにいいよ、こちらこそ悪かったね」
と、言った
なんだか優しそうな人だな、と思った
その人は黒髪で目の色も黒く、しかも服まで黒い、表情はとても優しげで、男の俺ですら格好いいとおもった
「おや?君、珍しい物をもってるね」
と、その人は言った
「え?どういうことですか?」
俺がそう聞くと、その人はまたニコッと微笑んで
「いや、なんでもないよ」
「そうですか」
すると、その人は何かを思いついたように言った
「そうだ、これから一緒に飯でもどうかな?俺が奢るからさ」
俺は少し驚きながら言った
「い、いえ、初めて会った人に奢ってもらうなんて・・・」
「べつにいいよ、なんだか俺は君のことが気に入ったんだ」
「はあ・・・」
「あ、まだ名乗ってなかったね、俺はジーク、ジークフリートだ、よろしく」
ジークフリート、それがその人の名前だった
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