暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
氷の女王
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、訂正禁止よ。それに殺されかけない自信があるって言ったのはアンタ。恨むならそのことを口走った己を恨みなさいな」













その後、列車に乗り込んだ一同。
席順はというと、こんな感じだ。

    窓側
エルザ    ナツ+ハッピー
ルーシィ   グレイ
アルカ    ルー
    
    通路

ティア

そして言うまでもないが・・・。

「うぷっ・・・おぉっ・・・はぁ、はぁ・・・」

ナツが乗り物酔いで弱りきっていた。

「なっさけねぇなァ、ナツはよぉ・・・うっとおしいからティアのいる席に行けよ」
「めんどくさいのをこっちに送り込もうとしないで。もう列車乗らずに走れば?」
「毎度の事だけど、辛そうね・・・」

グレイが厳しくナツを罵倒し、ティアは魔法書を読みながら興味ナシというように呟く。

「全く・・・しょうがないな。私の隣に来い」
「退けって事かしら・・・」
「俺は退く必要ねぇな」
「あい・・・」

見かねたエルザが自分の横の座席をポンと叩く。
既に座っていたルーシィとナツが場所を入れ替える。
酔っているナツを見てエルザは溜息をつくと・・・。

「うるさいから黙って」

何故かエルザではなくティアが呟き、ナツに向かって何かを放った。
一瞬すぎて、何を放ったのかは解らない。
その一撃によってナツは気を失い、エルザの膝に倒れ込んだ。

「少しは楽になるだろう。ありがとう、ティア」
「別に・・・読書の邪魔だから言葉を発せないようにしただけよ」

ツン、とした態度で呟く。
その光景にルーシィとグレイとハッピーは目を見開いて沈黙した。
ルーは我関せずというように呑気に寝ていて、アルカは腹を抱えて大爆笑している。

「そういやあたし、妖精の尻尾(フェアリーテイル)でナツとルーとアルカ以外の魔法見た事ないかも」

場の空気を変えるようにルーシィが呟いた。

「エルザさんとティアさんはどんな魔法使うんですか?」
「エルザでいい」
「私も。ティアでいいわ」

魔法書を読んでいてこっちの会話など聞いていない様に見えるが、実はしっかり聞いていたらしい。

「エルザの魔法は綺麗だよ。血がいっぱい出るんだ、相手の」
「綺麗なの?それ・・・」
「ティアの魔法も綺麗だよ。吹き飛ばしたり斬りつけたり爆発させたりするんだ」
「よ、よく解らないわね・・・」

まぁ、こんなあやふやすぎる説明で魔法を理解できる人間はそういないだろう。

「大した事はない・・・私はグレイの魔法の方が綺麗だと思うぞ」
「そうか?」

エルザの言葉に、グレイは左掌に右手を乗せる。
そこから冷気が溢れ出て、ゆっくりと手を開くと氷で出来た
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