第86話
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「それなら裏で手を回しておきます。
あなたが一向に姿を見せないのを他の生徒さん達に不振がられるとこちらも面倒なので。」
「そんなの気にしなくても大丈夫だろ。」
「いいえ、可能性は出来る限り潰した方がいいんですよ。
もし、何かの拍子で警備員にでも通報されればこちらの動きが制限される可能性があります。
敵はテロ行為をするのなら迅速に動く筈です。
こちらが動きを制限されれば取り返しのつかないことになります。」
海原はそう言うと携帯を取り出し、誰かと通話するのだった。
制理は怒りに怒っていた。
何故なら、朝のホームルームに出席していたはずの麻生がどこにもいないからだ。
もうすぐ、麻生が出場する競技が始まる。
「たく、麻生恭介はどこに行った!!!」
「叫んでも。彼は来ない。」
隣には車椅子に乗った姫神がいる。
その後ろには上条当麻もいた。
ホームルームが終わった後、制理は車椅子で見学なら姫神を外に出る事が出来るので、病院まで迎えに行ったのだ。
そこで割と元気な上条に出会い、それだけ元気なのなら貴様も来い、と制理が無理矢理連れてきたのだ。
「でも、珍しいな。
恭介は何だかんだ言って競技にはちゃんと参加していたのに、急にさぼるなんてな。」
制理もそう思っていた。
麻生は何だかんだ言いつつも競技には参加していた。
なので、目を離してもちゃんと来ると制理も思っていた。
(次に会った時は四六時中傍にいてやる!!)
そう決心した時だった。
チアガールの衣装を着た小萌先生が走ってこちらに向かって来た。
「吹寄ちゃ〜〜ん!お話ししたい事があるのですよ〜!!」
「先生、大声で言わなくても聞こえますよ。」
「おお!姫神ちゃんに上条ちゃんじゃないですか!
お外に出られるくらいには回復したのですね。
良かったです。」
「心配かけた。でも大丈夫。」
「土御門に比べれば俺もまだ軽い方だったし。」
制理に伝えなければならない事を完全に忘れている小萌先生。
「それで先生。
私に話ってなんですか?」
徐々に脱線しつつあるのを制理が修正する。
「そうでした!
話の内容はですね、麻生ちゃんの事なんですよ。」
「あいつがどこにいるのか分かったんですか!?」
「それがですね、さっき連絡があって麻生ちゃんは今日の競技には参加できないんですよ。」
「何でですか!?」
「これは学園都市の上層部から連絡があったのですが、常盤台中学に編入した期間に取れたデータ、そして大覇星祭一日目で取れた競技データを合わせると、麻生ちゃんの能力がこの学園都市ではまだ発見さ
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