PHASE-01 「会敵」
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せた、自分の無線に反応があることも裏付けになった。
宵闇に紛れ、<インパルス>に近付いていく。気休め程度にベンチ等の障害物に隠れ、飛行物体をようやく肉眼で確認できる距離に来た。
「人……か? なんなんだよアレは」
飛行物体は人であった。だが、ただの人ではない。人が空を飛ぶ訳はないのだから。
なにやら奇妙な装備をして飛んでいる物は、確かに人ではあった。
だが、鎧の様な機械を身に纏うそれをシンは今まで見たことがない。
――――テロリストの新兵器か。
真っ先に考えられる可能性だが、その可能性は低い。終戦からそう間も経っていないため、テロリストの使用する兵器は横流しや鹵獲による現用兵器が主だからだ。
銃の装備は確認できるが、やはりあのサイズの装備をシンは知らない。
テロリスト…ではないだろう。あんな特殊な装備を開発されているのなら、何らかの情報が入っていて然るべきだ。
今の時点で分かることは救助ではない何者かが、武力を持って<インパルス>を確保しようとしていることだった。
全部で5体。内1体はコックピットを覗き込んでいる。
取り敢えず、警告はしなければならない。
こちらに攻撃の意思はなく不時着をしただけである。救助の到着次第立ち去る為、現状を保存し平和維持軍の到着を待て、と。
虫の良い話な上、信用されるとは思えないが、アレはザフト製のしかも重要軍事機密だ。
過剰な干渉を受けてしまうならば、相応の対処をしなければならない。それが軍人としてシンに課された任務だ。
「とにかく、<インパルス>の通信機に音声を飛ばすか」
シンは機体側の通信機に音声を飛ばし、警告を促す事にした。
武装している複数の相手に、姿を晒すことは危険と判断したからだ。
シンは今、拳銃とナイフ以外の装備がない。どうみても、こちらより戦力のある相手である為、慎重に対応する必要があった。
「聞こえるか? こちら国連平和維持軍所属のザフト軍モビルスーツ。交戦で損傷し不時着した。こちらに攻撃の意思はない。そちらの音声はこちらに通じる。聞こえていたら応答してくれ」
そう言ってから、シンは機体側の集音装置に無線を切り換える。
相手の正体も分からない以上、なんと言えば良いのかシンには分からなかった。
とにかく、所属と事情は説明したから何とかなるだろう、とは思うしかない。
『…田先生、声…聞こ…ます。聞いたこ…もない所属……が、とにかく軍関係者のよう……』
『と……く、織斑……が来る……は、…場…確保…優先…て下さい』
ちっ、とシンは舌打ちをした。機体側の調子が悪い。無線と機体の通信機の調子は確認をしておいた為、具合が悪いのは集音機だ。恐らく、被弾時の損傷だろう。
途切れ途切れでしか聞こえない事がシンを苛立たせる。
「援軍
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