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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-41帰還と再会
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ぼやくマーニャに、アリーナが異議を唱える。

「王宮には、屈強な戦士が揃っているんだろう。こんなに面白い国も、そうは無いと思うが」
「王宮戦士団の精強さに関しては、間違い無く誇れるところではありますな」
「ホイミンは?あとで、会える?」
「勿論です。皆に会えるのを楽しみに待っているでしょう。後で、連れて参ります」
「それは、楽しみじゃの。しかしまずは、用件を済ませねばの」
「そうですわね!天空の盾か、その情報か。うまく、見つかるといいのだけど。」
「……あの。何だか、町の方々から。……視線を感じるような、気がするのですが」

 居心地悪そうに口を開いたクリフトに、マーニャが答える。

「ああ。ライアンがいるからな」
「ライアンさん、ですか?」
「前に来たときもそうでな。ライアンの上司だっておっさんに聞いたら結構な有名人らしくてな、こいつは。王宮の山猿どころか、王宮の天使だってよ、今じゃ」
「王宮の、天使、ですか」
「山猿よりは、納得できるわねえ。」
「そのような儚げな感じは、受けぬがの」
「なんでも、こいつの笑顔が天使の微笑だとか言ってよ。入れ込んでる奴が、男にも女にも多いとかでな。一緒に歩いてるだけで、睨まれて大変だったぜ」
「そういう意味で兄さんが睨まれるなんて、珍しい状況だね。いつもは逆なのに」
「流し目くれてやったら怯んでたがな」
「それは普通に想像できる」

 仲間たちの会話に、ライアンが首を傾げる。

「はて。初耳ですな。何かの間違いではないでしょうか」
「あれだけ見られて自覚しねえってのも信じられねえが、らしいっちゃらしいな。ま、気にならねえなら、気にすんな」


 王宮に入ったところで、際立って体格の良い戦士が声をかけてくる。

「ライアン!来たのか」
「中隊長」
「よう、おっさん」
「おう、マーニャ。この前は、ライアンとホイミンちゃんが世話になったな」
「たいしたこたねえよ」
「ライアンさんの、上司の方ですね」

 ミネアに話を振られ、戦士が砕けた態度を改める。

「ああ。バトランドの王宮に、ようこそ。皆さんのことは、ライアンとマーニャ殿、それにホイミンから聞いている。伝説の勇者殿と、その御一行の方々。早速、国王陛下に目通って頂きたいが、宜しいか」


 戦士に先導されて一行は玉座の間に通され、バトランド国王に謁見する。

「よくぞ戻った、ライアンよ!勇者殿を見付け出し、引き続き旅に同行するとか。そちらの少女が、勇者殿であるか」
「はい。こちらが、私の探していた予言の勇者。ユウ殿です」
「ふむ。本当に、まだ幼い少女であるのだな」

 国王がライアンから少女に向き直り、改まって言葉をかける。

其方(そなた)のような幼気(いたいけ)な少女が
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