暁 〜小説投稿サイト〜
ゲルググSEED DESTINY
第五十三話 ネオは戦場へ行った
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
マーレがプラントに辿り着いてすぐにプラント群がレクイエムによって撃たれた事と、コロニーレーザーがゴンドワナの部隊ごと消し去ったという報告を受ける。

「何てことだ!?これだからナチュラルは美しくないのだ!!」

隣で一緒に機体を受領しに来たルドルフも叫んでいたが、今の彼はそのルドルフ以上に腸煮えくり返っていた。

「舐めやがって……ナチュラル共が――――ッ!!」

近くにあった壁を横殴りする。痛みを感じても頭は冷えない。寧ろ激昂しきっていた。

「俺もすぐに出るぞ!!出せる機体を用意しろ!!」

「ちょっと待ってください!?マーレさん!あなたの機体はまだ調整中ですよ!」

技術者たちが止めようと叫ぶが、当然止まることなどなく、無理なら別の機体でもいいから出す準備をしろと騒ぎ立てる。

「落ち着いてください、マーレさん!主任にあなたの機体を用意するようにって頼まれてるんですから!?」

「そうだぞ、落ち着き給え。ナチュラルの蛮行に腹が立つのはわかるが、機体の準備が整うまで待つべきだ!」

技術者だけならまだしも、クラウの伝言やルドルフからも制止を受けたなら流石に留まるべきだと判断してマーレは仕方なく留まる事にする。

「だったら早い所仕上げろ!一秒でも遅れたら勝手に機体を借りて出るぞ!」

MSデッキから一旦出ていきロッカールームでパイロットスーツに着替える。ルドルフもオリジナルのパイロットスーツを着ており、既に準備万端の様子であった。

「絶対に許さねえぞ……ロゴスが」

そう呟いてマーレは機体の準備を待つのだった。







「つまり、厄介者には同じ厄介者を押し付けようって魂胆なのね……全く、面倒とかそういうレベルじゃないな」

ネオ・ロアノーク含むファントムペインの部隊はアルザッヘル基地から出撃し、ある敵艦を駆逐するように命じられていた。不沈艦アークエンジェル―――前大戦で英雄と言われ、今回の戦いで様々な影響を及ぼした部隊。所謂厄介者だ。それは連合だけでなくザフトにとってもそうであり、事実エンジェルダウン作戦などと言う作戦が実行されたらしいが、スカンジナビア周辺から宇宙に上がったことがコロニーレーザーや中継ステーションを防衛するための偵察隊から知らされたとの事だ。
元ジブリールの私兵に近かったファントムペインはジブリールが死に、アズラエルが牛耳った今、彼ら自身も厄介者であり、おそらく今回のアークエンジェルを討つという命令は所謂捨て駒として切り捨てられたという事を意味するのだろう。

「ま、そんな役に甘んじてやる気はないけどな」

厄介払いっていうなら額面通り依頼を受け取ってこなしてやろうと思い、そのまま母艦であるガーティ・ルーを発進させる。アークエンジェルの位置は
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ