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ゲルググSEED DESTINY
第五十三話 ネオは戦場へ行った
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すかよ』

元々ネロブリッツの装甲はPS装甲であり、ビームを弾いたのもアームに取り付けられたクリスタル化という特殊武装によるものだ。そしてミラージュコロイドを部分的に展開することでアームは右肩に一つしかないと錯覚させたのだ。リゼルは必死に脱出しようともがくが、大型クローによって捕らえられた状態からびくともしない。

『ヘッ、PS装甲だって砕けるアームだぜ?無駄無駄』

そして、そのまま止めを刺そうとリゼルの装甲を砕こうとするが、周りからドラグーンのビームによる攻撃が仕掛けられる。それを余ったアームをクリスタル化させて一度防ぐが、そのまま受け続けるわけにはいかないと仕方なしにリゼルを投げ飛ばし、スラスターを吹かせて回避した。

『チッ、エミリオ!何やってるんだよ!』

そいつの相手はお前がすると言ったんだろうに、と悪態をつきながらダナは反撃を警戒して一旦エミリオのロッソイージスの所まで下がる。エミリオはロッソイージスでキラの駆るフリーダムを相手にかなり奮闘したと言えるだろう。だが、所詮は奮闘であり、終始圧倒されていたことに変わりはない。隙をついてキラはドラグーンをバルトフェルドの援護に使用した。

「大丈夫ですか!バルトフェルドさん!」

『すまないね、任せろと言ったのにこのありさまで』

そうやって互いにわずかながらも空白が出来た瞬間、複数の方向からビームが発射される。その数は六つ―――不意を突くかのように放たれた全方位攻撃に驚愕しつつもキラ達はシールドを展開して防御し、回避する。

『悪いが、アークエンジェルはミネルバ以上に気に入らないのでね。今日ここで、引導を渡してやろう!』

ライゴウと青いMS。ライゴウの後ろにはガンバレルダガーを応用し、エグザスを改良して取り付けられたガンバレルパックが、青いMSには平たい円柱形の二つの物体を持ち、内部に誘導用のワイヤーが巻かれ、これを繰り出しつつ内蔵推進器によるパルス状のロケット推進を行う事で展開している連合の新たな武装であるインコムが搭載されていた。

『けっこー使えんじゃん!まあ、とりあえず死んどけ!!』

「クッ!やらせない!!」

空間認識能力が高くなくとも使える兵器―――その為の連合の解決策の試みがこのインコムだ。ワイヤーは弛みが発生しない様、常に一定の張力が掛けられており、方向変換の際にはリレーインコムと呼ばれる中継器をワイヤー上に射出し、本体のベクトル変更を行う。ユニットの回収もワイヤーの巻取りによって行われる。これらの試みによって高い空間認識能力がなくとも扱えるガンバレルの後継ユニットが開発されたのだ。

『所詮は血塗られた運命さ……今更この罪から免れようとは思わんが、こいつらまで俺の運命に巻き込む必要はないだろう―――悪いが、ここで落とさせて
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