第五十三話 ネオは戦場へ行った
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くまい。ひとまず、あの砲撃兵器を破壊するのが最優先だな」
一応は議論の決着がつき、目標としてコロニーレーザーの破壊を行う事を決定する。そしてこれからコロニーレーザーに向かっていこうとしたその瞬間、横合いから砲撃が襲い掛かってきた。
「なッ!?」
距離があった為か直撃は殆どなかったものの、不意に放たれた十二のビームの雨とミサイルの群勢にアークエンジェルのクルーは驚愕する。
「敵ッ!一体どこから!?」
「回避ィ―――!!」
「いやッ、間に合わん!迎撃させろ!!」
バルトフェルドの忠告通りイーゲルシュテルンでミサイルを迎撃しながら、マリューの指示に従って操舵手であるアーノルド・ノイマンがミサイルを避けようと艦の舵をきる。
『ヒュ〜、相変わらずやるねぇ。だけど、こっちも手を休める気はないよ』
ネオの指揮の下、MS隊が次々と接近してくる。
「連合の部隊!何でこんなところに!?」
主戦場は未だに遠く離れているであろうにも関わらず、突然何の前触れもなく現れた敵艦に驚愕する。
「キラ君!出撃するぞ!このまま黙って落とされるわけにはいかん!!」
「はい、バルトフェルドさん!」
キラ達は急いで艦橋からMSデッキへと移動する。敵MS隊との接敵までは僅かながらだが猶予がある。少なくともキラ達が出撃するまで余程実力差があるか、運が悪くなければ戦闘は継続するはずだ。そして、前大戦を生き延びた不沈艦とまで呼ばれるアークエンジェルに実力は当然ながら、運にもかなり恵まれている。
「キラ・ヤマト、フリーダム―――出ます!」
『バルトフェルド、リゼル―――出るぞ!』
キラのストライクフリーダムとバルトフェルドの指揮官機用のリゼルが出撃する。アークエンジェルはMSに襲われていたものの、何とか迎撃していた。
「当たれェェェ―――!!」
ストライクフリーダムのドラグーンを起動させて狙い撃つ。105スローターダガーは次々と撃ち落とされ、回避をした機体もすぐさまキラのビームライフルによって頭部を撃ち抜かれる。
『相変わらずの腕前だね、この分だと俺が出る必要はなかったかな?』
そう言いつつもバルトフェルドは接近してきたNダガーNをシールドミサイルによって一機撃墜する。ミラージュコロイドで姿を隠していたが、この乱戦の中ではアンカーだけでの移動など不可能に近く、また発見も困難な筈だと判断してスラスターを使ったようだ。
だが、キラが目の前の敵に対しての戦闘に集中している分、バルトフェルドは艦に対して突然のビームによる攻撃があったことで敵がミラージュコロイドを使っているだろうと予測し、熱源によって敵を発見してそのまま撃ち抜いていた。
『裏切り者のナチュラルとコーディネーター共が―――
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