明星の英雄
出発
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陰龍ネヴィアによる災厄の期限まで後十八日。ダイラスは集合の三十分前に起きて集会所へ向かった。
「なんだ…これ?」
ダイラスの目の前に広がっていたのは無数のハンターだった。
「これが…セージさんの言ってた酔いつぶれたハンターの墓場か…。」
ダイラスはあまりの酒臭さに鼻をつまみながら入っていった。
しばらく探し回ったがセージやガイル、ロギアにエイジの姿は無かった。
どうやらダメになるのを悟って脱出してきたらしい。と、考え込んでいたところへ誰かが来た。
「おっ、早いな。ダイラス。」
「ああ、セージさん。」
見るとそこにはレックスXシリーズに身を包み、電銃槍フルボルトを背負ったセージの姿があった。
「ったく、昨日は大変だったよ。
結局大衆酒場の酒全部飲んじまってぐでぐでになった親父を引きずりながら宿まで帰ったんだからね。」
セージは苦笑いしながら鼻をつまんでダイラスのもとまで歩いた。
「そういえばガイルさんは大丈夫なんですか?」
「ああ、宿の女将さんにたたき起こしてもらって今準備しているところだよ。」
セージは振り返った。するとそこには頭を抑えながらこっちに向かってきているガイルの姿があった。
「あー、頭がいてぇ。おおダイラス、よく寝れたか?」
「ああ、はい。」
ガイルはリオソウルZシリーズに雷刃ヴァジュラと、会ったときのままの格好だった。
「にしてもよぉセージ。お前が起こしてくれりゃぁいいものを、何で宿の女将に頼むんだよ。」
「やだよ。父さんすっごい酒臭かったし、僕が起こしに行くとヴァジュラ持って暴れるから…。」
「…それもそうか。」
ガイルは納得しながらカウンターへ向かった。
「すまないが、フラヒヤ山脈からの依頼は無いかな?」
「えっと…、ドドブランゴ二頭を討伐してほしいと麓の村からの依頼が。」
「ちょうどいいな。契約金は?」
「千八百ゼニーです。」
「おお、結構かかるな。」
と、ガイルは腰に下げてあった袋からお金を取り出した。
「これで、八人分受けられるかい?」
差し出されたのは一万四千四百ゼニー。
「えっとこれですと多人数参加型ということになり、割引することも出来ますが、いかがなさいますか?」
「おお、できればそうしてくれるとありがたい。」
「それでは二千四百ゼニーを返却させていただきます。いってらっしゃいです〜。」
受付嬢はガイルに手を振った。
「ついでだからフラヒヤ山脈からの依頼も受けといた。これでもっとお金が入るからな。」
ガイルはニコニコしながら徐々に集まりつつあるグループのハンターたちに半券を配っていた。
「雪山草は精算アイテムだからギルド
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