第三話
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ったね。けど、異変の解決とともに二人とも命を落としたとか」
「はい。確か名前は……『里中修一』と『里中涼子』という夫婦でしたか」
「里中……俊司さんと同じ苗字ですね」
「……まさか冗談で言ってるんじゃないわよね?」
「どうでしょうか。もしそれが事実なら……八雲紫が勘で彼を選ぶ可能性もないこともないと思いますが?」
「幻想郷にしばられた運命……なのかもね」
幽香はそういって溜息をついた。
その頃、あれから順調にすすんでいた俊司達は、地霊殿のすぐ近くまで来ていた。
「もう少しで内部にはいれるね」
「長かったねぇ。まあ、別に退屈してるわけじゃないからいいんだけどね」
「ここからどうするの?」
「とりあえず正面からではなく裏口から入ります。こいしさん、案内していもらってもいいですか?」
「さん付けじゃなくてもいいよ〜。ため口でいいからね。ついてきて」
一同はこいしの先導で先に進んでいった。
二・三分後、地霊殿の裏口に付近に到着した一同は、なぜか唖然としていた。
「見張り少なくないですか?」
「ああ……でも、なんでまた……」
裏口の小さなドアの前で見張りをしていたのは、たった一人の兵士だけだった。正面の見張りが硬いのに裏口がこんなになっているのは、明らかに不自然すぎる。
単にタイミングがよかったのか、それとも相手側が故意に行っているのか、どちらにせよこのまま進むには厄介なできことだった。
「どうする?別の場所から入るか?」
「いえ……入るとしたらここからしか……でも、見張り一人は確かにおかしいですね」
「まるで入ってくださいと言わんばかりだねぇ。罠かもしれないけど、わざとのっかるのもありだと思うよ?」
「それもそうですね……じゃあ、のっかってみますか」
革命軍の罠と考えても、人質の解放さえできれば勝機は見える。俊司はわずかな可能性にかけることを決意した。
「ところでどうやって入るんだい?あたいじゃ無理だよ?」
「はい。とりあえずメディスンさん、彼に体を麻痺させる毒を入れてきてもらっていもいいですか?」
「はい」
メディスンは、そばで飛んでいた人形にあるものを渡すと。兵士に渡すように命令していた。
「その人形操ってるのかい?」
「お友達です」
「なるほど」
そうこうしていると、メディスンの人形に世って毒を盛られた兵士がその場に倒れていった。
俊司達はすぐさま兵士に近寄ると、見つからないように茂みの中に隠し、裏口の前に立った。
「さてと、こっからが本番……人質の場所がわかる人はいますか?」
「わかるよ
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