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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第148話】
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振るうと同時に近接ブレードが粒子形成され、握っていた。

 その近接ブレードの刀身は、深紅に染まっていた。


「ふふっ。元々天狼は村雲用だったんだけど、お兄ちゃんの弐式に装備されたからね。だから、同じ機能を持つこの刀、【紫微垣】をお母さんが用意したの」



 誰に訊かれた訳でもなく、美冬は手に持つ紅い刀身を持つ刀――【紫微垣】の説明をした。


「美冬、後で説明聞くから今は――」

「……それもそうだね」


 それだけを言うと、手に持つ刀を構える美冬。

 福音は全員が戦闘体勢になったのを見てか、再度四枚の翼を広げる。

 まるで俺達を挑発するかのような無防備な姿をさらし出した。


「……じゃあ、皆行くぞッ!!村雲!呼応しろッ!!」


 言葉が合図となり、村雲が光を放つ。

 前のラウラを助けた時と同じ様に、その光が治まると同時に内から力が沸き上がる様な感覚。

 光が治まると同時に、動いたのは福音だった。

 広げた四枚の翼から放たれる無数の弾丸。

 一つ一つが残光を残すように各機に襲い掛かる。

 圧倒的な高密度の弾幕を、俺と美冬、鈴音は回避し続ける――。


「未来、行くよ!」

「了解。――チャクラムッ!行って!!」


 シャルが先手を打つ。

 構えたアサルトカノンによる牽制射撃。

 その場で射撃を行っていた福音の射撃を中止させ、狙いをシャルに絞ったその瞬間だった。

 エネルギー刃を形成させた特殊な勾玉型のチャクラムが、ミドルレンジから福音を強襲した。


『!!』


 それに反応し、身を逸らして避ける福音。


――だが、未来の口元がつり上がり、不敵な笑みを浮かべた。


「安心するのは早いよッ!!」

『――!?』


 器用にチャクラムを操り、福音の背後を切り刻んでいくエネルギー刃――そして叫ぶ。


「爆散ッ!!」


 言葉を合図に、勾玉型チャクラムが爆ぜ、爆発が福音を飲み込む。

 その様子を見た瞬間、オープン・チャネル通信を開き――。


「未来、セシリア、シャル、ラウラ!火線を五秒間福音に集中!鈴音は左!美冬は右!直上から俺が行く!!」


「「「了解!!」」」


 言うや左に鈴音が福音へ回り込み、右に美冬、福音直上へ急上昇する俺――。

 その移動する間、未来、セシリア、シャル、ラウラの射撃が福音を襲う。

 爆発に飲み込まれ、体勢を崩した福音は避ける事も叶わずにその四機の砲火を浴び続ける。


 四枚の翼が福音本体を守るように覆い、射撃から身を守ろうとするが既にその時には四人とも射撃を終えて、左側からの強烈な斬撃が福音を強襲し
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