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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第148話】
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トによる緊急回避を行う。

 少し出遅れたセシリアも、ギリギリ直撃を浴びずに何とか回避出来たのを見て、胸を撫で下ろした。

 避けた光弾は、二回目は曲がる事もなく上空や海面へと消えていった。


「まさかビームが曲がるなんてな……。セシリア、あれは曲がるものなのか?」

「……あれは。――いぇ、何でもありませんわ……」

「…………?」


 セシリアが何か思い詰めた表情を浮かべるのが気になったが――気にする余裕が無くなるほど、福音の四枚の翼から放たれる光弾を周囲に放出、苛烈極まる光の雨が七人全員に襲い掛かる。


「セシリアッ!!」

「……!?」


 反応の遅れたセシリアを抱き抱え、迫る光弾の雨を連続クイックブーストによる緊急回避を行い、縦横無尽に動き続け――。


「セシリア、今は集中しろ。いいな?」

「わ、わかりました。――ヒルトさん、迷惑かけてすみません……」

「気にするな。――ラウラ、指揮をとってくれ!」


 抱き抱えたセシリアを下ろすと同時にオープン・チャネル通信を開く。


「……いや、ヒルト。お前が指揮をするんだ」

「……俺が?――俺には無理だ」


 否定の言葉を口にすると、ラウラが――。


「……大丈夫だヒルト。お前はクラス代表だろ?……それに、私の嫁でもあるんだ。皆だってちゃんと指示通りに動く」


 そうラウラが告げると、皆が黙って一度頷く。


「……わかった。何事も経験だしな……。ラウラ、セシリアはアウトレンジからの援護射撃及び牽制射撃をメインに頼む。回避はアウトレンジだからそれほど気にする事はないが、足を止めて撃つよりは動き続けてくれ」

「わかりましたわ。わたくしとラウラさんで援護致します」

「了解した。……様になってるな、流石は教官の息子で私の嫁だ……」


 そんなラウラの呟きも拾うが、今は気にする余裕も無く次の指示を送る。


「未来、シャル。二人はミドルレンジで臨機応変に頼む。二人の技術なら攻防どちらにも対応が可能な筈だ。だろ?」

「勿論。どの距離も対応可能よ?」

「うん。状況を見て、僕も援護射撃行うからね?」

「後は、個別に指示を送るかもしれないが――任せたぞ?」


 そう告げ、最後に美冬と鈴音に指示を送る。


「美冬、鈴音は俺と共にショートレンジ――つまり近接戦闘メインだ。一番攻撃を受けやすいが、大丈夫か?」

「もちろん、私に任せて!」

「ふふん。代表候補生、舐めないでよね!近接戦闘何て、あたしの十八番よ!」



 言うや、鈴音は双天牙月を片手で回し、肩に担いで笑顔で応える。

 一方の美冬も、右手を左斜め上から右斜め下へと
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