GGO編ーファントム・バレット編ー
57.それぞれの決意
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とりあえず、次の衛星スキャンで、俺だけがわざとマップに自分を表示させて死銃をおびきだす」
「でも、あいつは俺たちの居場所を知ってるはずじゃ.......」
(いや、待てよ......なんでこんな簡単のことに気付かなかったんだ!)
「なぁ、キリト!聞きたいんだが、お前らが最初に死銃と遭遇したのは、いつのことだ?」
「確か......三回目のサテライトスキャンのちょっと前だった」
(三回目.......それって)
「それは、おかしいぞ」
「なにがおかしいの、シュウ?」
不思議そうな顔で上を見上げるシノン。
「三回目のサテライトスキャンの寸前に俺は死銃と戦闘していた。でも、お前たちは、三回目のサテライトスキャンでちょっと前に遭遇している。それだと俺の場所とお前たちの場所の二ヶ所に同時にいることになる」
「それって.......」
シノンが言葉を詰まらせる。
「あぁ、想像した通りだと思うぞ。........やつは、二人いる」
その言葉に二人は、動揺を隠せないでいる。沈黙が洞窟内を支配する。
その沈黙の中、俺は口火を切った。
「それでも、戦うしかない」
キリトは、またも少し笑みを浮かべて言った。
「そうだな。あと、シュウは、いつまでシノンと抱き合ってるんだ」
俺は、顔を少ししたに向けるとそこには、水色の髪の小柄な少女の照れて赤くなる顔がまじかにある。
「わぁっ!ゴメン、シノン」
慌てて離れるとかなりシノンは動揺している。
「さ......そろそろじ、時間だわ。次のサテライトスキャンまであと二分。わ、私とシュウはこのままいて、あなただけ洞窟の外で端末チェックするのね?」
動揺しながらもゆっくり立ち上がり、俺の手を引っ張り上げる。
「ああ.......。そういえば......」
「何よ、今更?もう作戦変更してる時間はないわよ」
いつもの調子のシノンに戻ったが暗がりであるがその顔がほのかに赤いのがわかった。
「いや.....作戦はそのままだ。そうじゃなくて......結局、死銃の本名っていうか正式なキャラネームは《スティーブン》と《リューゲ》だったんだと思って」
「ああ......そうか、そういうことになるのね。どういう意味でつけた名前なのかな......」
「明らかに英語ではないな。他の国の言葉の意味とかかな」
「そうかもな。近接戦になったら、直接訊いてみるさ。じゃあ、ちょっと、外まで行ってくる」
そして黒髪の光剣使いは、一度こちらを見て頷くと、髪を翻して洞窟の出口へと歩き始めた。
キリトが歩き始めたと同時にシノンは、俺の手を強く握りしめ、俺の肩に頭を乗せてきた。
「.......気をつ
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