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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十五話
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…」

 ロドスシルトはそのまま息絶えた。

「ロドスシルト、貴公に一体何が……むっ!?」
「キェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエッ!」
「雑魚が……そこをどけェッ!」
「ギェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエッ!?」

 決闘が終わったと見るや、シグナムにも攻撃をしかける敵陣営。しかし、すぐに頭を切り替えて対応し、仕掛けてきた男をレヴァンティンの一振りで吹き飛ばす。すると、後方で爆発音のようなものが響いた。

「なんだ、今のは……くっ、気にかける暇すら渡さんか!」

 邪魔する心配がなくなったからか、シグナムに向けて波状攻撃のように突撃を繰り返していく。そのおかげで少し余裕が出たヴォルケンズ陣営はシグナムを援護しつつ陣形を整えなおす。いつの間にか戦闘に参加しているなのはやフェイトにも指示を出し、防衛戦の最中に数が減ってきたこともあって突破より全滅を選択した。

「月村とバニングス、そして主はやてに指一本触れさせるな!ここにいる全員黙らせて帰るぞ!」
『了解!』
「その必要はねぇよ。もうこれ以上戦う理由がこっちにはなくなっちまった」

 しかし、それに対して待ったをかけるのは敵側の指揮官。すると敵も行動を止めた。

「どういうことだ?」
「どうやらここにも管理局のお偉方がいるみてぇだからな。成果は十分とあらば、いつまでも居座るわけにもいかねぇ。さっさと消えさせてもらうさ」

 すると青年は倒れていた全員に対して転移魔方陣を敷き、一斉に撤退した。

「……人払いが解除されたようだな」
「みたいね……今のはなんだったのかしら」
「わからん。だが、このまま引き下がるとも思えん」

 拳から血を垂らすザフィーラと、途中から転移魔法ではなく全員の魔力にブーストをかけていたシャマルがささやきあう。どうやら、彼ら以外による転移魔法の展開は阻害されていたらしい。

「……考えるべきことはあるが、今はともかく翠屋のエリアまで戻るぞ。さすがにここまできては、ハラオウン提督に相談せねばならない」
「ええ。あきらかに私達を目の敵にしている組織がいるわけだし」

 バリアジャケットを解除し、周囲に警戒しながらも戻っていく彼らであった。なのは達もまだ気が抜けないか、緊張した面持ちを崩せていない。

「そういえば、彼の死体は……待て、今のは本当に彼だったのか?」
「どうしたシグナム?」

 思考の海に沈み込もうとしたシグナムの意識を引きずりあげるためか、ヴィータが彼女に声をかける。

「もし私が戦っていたのが本当に彼だったのなら、あの程度で死ぬはずがない……」
「アタシは見てなかったけど、奴は偽者だっていうのか?」
「その可能性がどうしても否定できない」

 一息置くシグナム。彼とは何
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