第36話 修学旅行−1日目− その1
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知者を示し、注目を集めてからスピーカーモードにして電話に出る。
「大変じゃ、サギくん」
「おはようございます、学園長。それと私のことは遠坂と呼んでください。じゃないときりますから」
「そんことはええんじゃ、サギく「ブツッ。ツー、ツー」」
間違えたので警告通りきってやった。
「い、いいのかい、遠坂先生?」
若干頬を引きつらせながら瀬流彦先生が声をかけてくる。
「いいんですよ、何度言っても直さないんだから。それにどうせさっきの件でしょ」
そう話しをしているとまたもや学園長から電話がかかってくる。なので、同じようにスピーカーモードにして電話に出る。
「サ、サギく「ブツッ。ツー、ツー」」
まったく、学習しない人だな。
容赦なく携帯を切ったオレをあぜんとした目で他の先生方が見ている。
また、携帯が鳴る。スピーカーモードにして電話に出る。
「す、すまんかった、遠坂先生。話しを聞いてくれんか」
「最初から名前を間違わなければ良いんですよ。で、ネギのことですか?」
「そ、そうなんじゃ」
「先程の件はスピーカーモードですべて聞いてました。私も新田先生と同じ考えです。つーか、只でさえ生徒の指導もおぼつかないのに、ネギの面倒まで見切れません。こっちに話しを振らないでください。プツッ」
学園長と話すのに有利に進めるのは、学園長の話しをまともに聞かないことだ、と気付いたので言いたいことだけ言って直ぐに電話を切る。
瀬流彦先生、模蕪先生と次々魔法先生に学園長から電話がかかってくる。
2人は事前にスピーカーモードにしていることを学園長に話し、魔法関連のことを話させないようにし、のらりくらりと学園長の頼み−−−ネギを見つけ、修学旅行に連れて行くように新田先生を説得することだろうーーーをかわす。
その後、学園長は一般の先生2人にも断られ、最後に3−Sの副担任として参加した源先生を情に訴え泣き落とす。
新田先生もこんなことに時間をかけたくないんだろう、大宮駅構内を新幹線の出発に間に合う範囲で源先生がネギを探すのを許可する。
なお、修学旅行の参加については遅刻した理由如何によって考えるということだ。
早速源先生は駅のホームからネギを探し始める。
一つ思いついて新田先生に話し、許可を得る。
近くの駅員さんを捕まえ、事情を話し、源先生を放送室へ連れて行ってもらう。
5分もすると、迷子の知らせの放送が入る。
もちろん、迷子はネギのことだ。
一瞬後、ホームの一角−−−麻帆良の生徒が集まっている辺り−−−で爆笑が起きる。
まぁ、指導する立場の教員が迷子とかないわな。
10分もして8時ぐらい
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