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ゲルググSEED DESTINY
第五十二話 二つの戦場
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コロニーレーザーの存在。それはザフトだけでなく地球の各国や連合の兵士すらも驚愕させる出来事だった。

「僻地に用意して中継ステーションに偽装させた大量殺戮兵器ってことかな……プラントを直接狙わなかったのは位置的にプラントから発見されることを危惧したからか?」

無論、オーブの代表首長の代理であるユウナもまたロゴスの使ったレクイエムとコロニーレーザーに驚愕していた。

「国際情勢的にオーブが被害者だって事を主張できたのは不幸中の幸いというべきだけど、これは余計面倒なことになりそうだね……」

結局の所、オーブは国の存続としての危機は取り除かれた。国際世論はウナト等オーブの政治家達の尽力によってロゴスを匿っていた加害者から、ロゴスに国ごと焼かれそうになった被害者へと立ち位置をすり替えたのだ。勿論、これはあくまでも世論であって、実際の国際情勢としてはオーブは未だ加害者だ。しかし、世論が被害者だと言われていれば国が負う責任を多少なりとも減らすことは出来る。
未だに未確認MSについての報告要求等もあり、余談を許さない状況ではあるがこのままなら国が亡びるということは避けられると思っていた。

「だけど、状況が変わったというべきか―――」

ジブリールの遺体、レクイエム、プラント六基の崩壊、そしてコロニーレーザーとそれによって消されたザフトの大部隊――――――想定外の事態が多く巻き起こっている。それらの出来事は一つ一つが状況によってオーブに亡びの運命を与えることになるのだ。オーブという国は今やロゴスとザフトが引っ張り合っている綱の上に立っていると言っていい。
片方に引かれれば、そちらの勢力に頭を垂れることとなり、共倒れになればオーブは中央に立ったまま放置されることになる。そのどちらかになるならまだいい。二年前と比べれば、立て直せないほどの被害ではないだろう。問題は、その綱が千切れて振り落される事となった場合だ。
そう、つまりオーブがそのまま二つの勢力に呑まれ亡びること。それだけは避けなくてはならない。

「何よりこの状況に不安を最も感じているのは国民なんだ。僕たちが頑張らないでどうするんだ」

オーブを守るために彼は自身から歩み寄りを始める。これまでにもやってきたことなのだ。やって見せると自分に言い聞かせて動き続けた。







「ふむ、コロニーレーザーの位置は概ね予想通りの場所だったな……」

レクイエムだけでなくコロニーレーザーによってゴンドワナが撃墜されたことによって評議会は荒れるような状況となっていた。しかし、そんな中でデュランダルは一人そんな事を誰にも聞こえない程度に呟く。

「これ以上大きな被害を出す前に今すぐ新たな部隊を派遣すべきだ!」

「しかし、敵の砲撃のインターバルが分からない以上
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