第五十二話 二つの戦場
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は訳ないとばかりに防いでみせた。
「しぃずめェェェッ―――!!」
直線機動に限定され、急な方向転換をすることが不可能なビグロはそのまま真正面からイザークのグフと相対することになる。
『良いだろう、ならばこのビグロのクローで直接叩き潰してくれる!』
そう言ってビグロのパイロットはクローをグフに向けて放つが、それを上に躱しながら両手で持ったビームソードでビグロを正面から叩き切った。
『馬鹿なッ、このビグロが……たった一機のMSに―――!』
「ええい、余計な時間を喰った!ジュール隊、一個小隊分ついて来い!このまま戦線に穴を空けるぞ!」
『『『了解!!』』』
イザークの指揮に文句を言わず、寧ろ我先にと従ってついて行くジュール隊の面々。彼らの突破によってチャニス隊や他の部隊も戦線の突破に尽力する。
「さあ貴様ら、死にたい奴からかかってこい!」
イザークはコロニーレーザーを破壊するために進むが、連合の部隊も突破させまいとジュール隊の方面に部隊を集中させて防衛を図る。威勢よく叫ぶまでは良かったが、流石に戦力差を覆せるほどではない。元々ゴンドワナの部隊が第一中継ステーションを破壊するために集めた戦力よりもザフトは少ないにも関わらず、こちらのコロニーレーザーを守っている連合の部隊は第一中継ステーションよりも多いのだ。
『ホルスト撃沈!カーナヴォンも孤立しつつあります!』
『ええい、砲撃隊、カーナヴォンを援護しろ!先発のMS隊は一旦下がって補給に回れ!イザーク、無茶し過ぎだ!突出し過ぎてるぞ!!』
味方のナスカ級の艦の被害も広がりつつあり、このままでは包囲されて潰されてしまうとディアッカは判断し、撤退を進言する。
「増援が来るまであと少しだッ!それまでは持たせろ!」
コロニーレーザーでの戦いは死闘となり、敵部隊を次々と落としていくのだった。
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