第五十二話 二つの戦場
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に同意するアスラン。しばらくして作戦が開始される。
『ルナ、ショーン―――気を付けろよ』
『シンだって、同じくらい危険なんだから、私達の心配ばっかりしないで』
『そうだぜ、必ず無事に戻って来るさ』
シンはルナマリアとショーンに連絡を繋ぎ、無事を祈るよう互いに話す。
『ハイネ、後の指揮は任せるぞ。先行隊、発進する!』
『『了解!』』
アスランのセイバー、ショーンのゲルググJG型、ルナマリアのコアスプレンダーとインパルスのチェストフライヤーとレッグフライヤー、そしてブラストシルエットを追随させて進行した。
アスランが彼らの指揮をとり、一方でミネルバとラー・カイラムを中心に展開する部隊はハイネが指揮を執る事となっている。
『分かっているとは思うが、俺たちはポイントAで出撃後、直接基地に奇襲をかけることだ。先行隊が発見されないようにこちらに敵を引きつけなきゃならねえ。今回の戦いはこれまでの中でも比べ物にならない位きつい戦いになるぜ』
戦力比からしてまず圧倒的な差が存在している。いかにコロニーレーザーや中継ステーションに防衛戦力を割いているとはいえ、ミネルバとラー・カイラムのたった二隻で基地を落とすなど、無謀を通り越している領域だ。だが、動ける戦力がこれだけしかないのも事実であり、同時にそれだけ彼らのこれまでの戦果に期待している人も多いという事だ。
『プラント市民の命が託されてんだ……いや、プラントだけじゃないな。ロゴスという組織が勝利すれば、起こるのは泥沼の内乱だ。厳しくてもやらなくちゃならねえ―――』
仮にロゴスがプラントを討ってしまえば、ザフトは残党として動く様になり、連合も反ロゴスと親ロゴスに分かれることになるだろう。その先に待っているは長期的な戦争、或いは内乱。そうなってしまえば、本当に決着を付ける所がなくなり、それこそ前大戦ではぎりぎりで避けた人類絶滅の争いとなってしまう可能性すらある。
『俺達が止めなきゃ、世界が終わるかもしれないんだ!ハイネ・ヴェステンフルス―――デスティニー出るぞッ!』
『シン・アスカ、デスティニー―――行きますッ!!』
『レイ・ザ・バレル、レジェンド―――出撃する!』
三機の機体がそれぞれの自機カラーを煌めかせながら出撃する。アレックとクラウは艦の護衛を、他にも数機のゲルググG型はオーブ戦が終了してから調整を終了させ、既にF型となっているので問題なく出撃する。
「さて、来たな―――」
敵がこちらを発見し、敵防衛部隊を出撃させてきた。その中に突出してくる大型のMAがいくつか現れる。
『速いッ!?』
レーダーに映る敵はデスティニー並―――いや、それ以上の機動力を発揮してこちらに向かって接近してきた。
『来るぞッ!!』
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