暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜幽鬼侵略〜
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「そろそろギルド戻るか・・・」

ミストガンに回された気持ち悪さも無くなり、俺はギルドへ帰ることにした
帰り道、何やら不穏な気配が続いている

「なんだ・・・?この嫌な感じは・・・」

俺は足を速めた




「マスターが・・・!?」

俺が戻った時待っていたのは悲報と哀愁だけだった

「それだけじゃ、ないの」

涙で頬をぬらしながらルーシィが声を出す

「ミラさん、が・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミラ、が?

「ファントムの、ひ、一人に、グスッ・・・ごめんなさい!」

「・・・お前が謝ることじゃない」

その後俺は医務室に向かおうとしたが、危険な状態とのことで入出を許してもらえなかった
仕方なく、これまでの経緯をナツ、グレイから聞き、幽鬼の支配者への復讐戦が始めることを悟った

「兄ちゃん・・・」

「ん、どうしたナツ?」

「いや、明らかに落ち込んでるから」

何故だろう。ミラがやられた
それだけの事を聞いただけで胸の奥が軋む
それほどの事を聞いたから胸の奥から悲しい

「・・・わるい、少し一人になる」

「おい・・・クルス・・・」

グレイが何か言いかけたが、エルフマンに制され、うつむいた

「・・・」

俺は静かにギルドを出た



裏の森―――――

「・・・ミラ」

頭の中にはミラの事しか浮かばない

「くそっ!」

木に拳を打ち付ける

「親父・・・あんた、こういう時の事は教えてくれなかったな・・・」

昔教わった数ある教えのうち、親父はいくつかの教えは自分で気づけと言って教えてくれなかった
と、その時

「幽鬼だぁぁぁああ!!」

ギルドの方からなにやら巨人の様な音とともに叫び声が聞こえた
急いで向かうと、幽鬼のマークが入った巨人が湖にそびえていた
そして、いきなり魔力が収束しだし、莫大な魔法が放たれるまじかだった

「な!?全員伏せろーー!!」

エルザの声が聞こえた
しかし、俺の目には幽鬼しか映らない

「エルザ、邪魔だ」

「!?クルス!?」

エルザを後ろに突き飛ばし、俺が前に立つ

「無茶だ!?」

「・・・知ったことか」

その時、収束されていた魔力が放たれた

「幽鬼・・・貴様等が狙ったこのギルドにはな・・・」

「神が住んでんだよ・・・!」

右手から障壁を作り出し、収束された魔法を弾く

「双無・覇王障壁!」

あっさりと、魔法はかき消えた

「幽鬼ィ!貴様等の狙いはルーシィだろう!だがなァ・・・関係ねぇ奴巻き込む時はちゃんと考えて巻き込め!龍にはなぁ・・・なにがあって
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