閑話
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て昼休み。
千李は大和たちのいる2−Fで昼食をとっていた。
「ところで千李姉さん。前から聞きたかったけどさ、瑠奈は川神院でどんな鍛錬してるの?」
「午前は精神修行が主で、午後からは型の鍛錬とか体力づくりが中心ね」
「精神修行って?」
「ようは気の使い方とかを勉強したり、瞑想とかね。でもまぁ前いた所で大体のことは理解してるみたいだから、今のところ順調に進んでるわね」
千李はおにぎりを咀嚼しながら満足げに答える。
すると大和も満足したように頷くと若干苦笑い気味に千李に聞きなおした。
「精神修行ってようはアレだよね?」
「そう、瑠奈がガキの頃の私や今現在の百代みたいにならないようにするための修業。でも毎日毎日勉強漬けじゃなくて、基本的には遊び混じりにやってるわ」
「あたしも見たことあるけど結構楽しそうに修行してるわよね瑠奈」
話を聞いていた一子が瑠奈の現状を大和に教えると大和が茶化すように相槌を打った。
「ワン子もどっちかって言うと瑠奈と同じ修行の方がいいんじゃないか?」
「ぶっとばすわよ!」
「どうどーう。ワン子落ち着いて」
大和のあおりに一子が声を荒げるものの、隣にいた京がそれを制する。
その様子を眺めながら千李はカラカラと笑っていた。
大和たちと別れ自分の教室に戻るため、廊下を歩いていると千李の携帯に着信が入った。
「もしもし?」
知らない番号だったので他人行儀で応答すると、
『久しいな! 千李!!』
「……揚羽さん。なーんで教えてもいない私の番号知ってるんですか?」
電話の主は千李や百代が良く知る人物。九鬼家の長女であり、現在の武道四天王の一人九鬼揚羽だった。
千李はいきなり電話をかけられ少しげんなりしているものの、揚羽の声はそんなことを気にもしないトーンだった。
『まぁそんな些末なことは気にするな。ところで今日はお前に少し話があってな、学校が終わった後なるべく早く九鬼極東本部に来てはくれんだろうか?』
「別にいいですけど……死合いはしませんからね? めんどくさいので」
『フハハ! 構わんさ、今回は話をするだけだ』
「わかりました。んじゃまたあとで」
『うむ! ではな千李!!』
満足げな揚羽の声が聞こえたかと思うと、すぐに通話が切れてしまった。
……まったく。揚羽さんは毎度毎度急に連絡して来るんだから。
「そこがおもしろくもあるんだけど」
千李は口角を少し上げ笑みをこぼしていた。
そして約束の放課後になると、千李はすばやく教室から出る。そして校外に出た瞬間足に気を溜めた状態で地面を蹴る。
すると辺りに砂煙が
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