明星の英雄
祝宴と誓い
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をそらせた。
「あら、あの時一緒に居たのはどこの誰だったかしら?」
アルマはアルフレッドのもとへ歩み寄った。
「やめて下さい、アルマさん。僕はその手の話には乗りませんよ。」
アルフレッドは冷や汗をかきながら少し逃げ腰だった。
「冷たいわね、好きだとか言ってくれたのに。」
その瞬間周囲の視線が一気にアルフレッドに注がれた。
「マジかよ…アルフレッド…。」
「やるじゃん、この罪な男め!ハハハハ!」
「さっすがエイン村一モテる男だぜ。」
「これでかくて世は事もなし、か。」
周りのハンターたちは一斉にアルフレッドを冷やかし始めた。
「セージさんにガイルさんまで…。」
「本当のことじゃない。千年杉の木の下で好きだって。」
「ほんとかよ…アル。お前すげぇな。」
ダイラスにまで見放されてしまった。
「ちょっ、ラス!?違うって!」
「いや、違くねえだろ。まあ、お前がそうなら俺は別にかまわねえけど。」
そして蚊の鳴くような声で
「爆発しろ。」
と言ったがようだが周りのハンターたちの騒ぎ声でかき消されてしまった。
どう見ても嫉妬です、本当にありがとうございます。
そんな中、一人正気でいるのが信じられないくらい酔っていないセージがダイラスに向かってつぶやいた。
「明日は早いから、ダイラスはもう家に帰りな。ここはもうすぐ酔いつぶれたハンターの墓場になるから。」
「お…、おう。」
「それに、この災厄防衛の要はアルフレッドとダイラス。君らなんだ。
その君らが、こんな酔っ払い達の相手をしてたら本番のときに体力がなくなっちまう。
今は帰ってゆっくり休んで、明日の出発に備えるんだ。」
「ああ!」
と、ダイラスは高らかに返事をした。
「行こうぜ、アル!」
「うん。ラオシャンロンより大きく同意するよ。ここから早く立ち去りたいしね。」
と、アルフレッドとダイラスは急ぎ足で家路についた。
「じゃあなー!!」
とセージは手を振った。
「じゃあねぇー!アルフレッドー!」
アルマも手を振った。
アルフレッドは中腰になりながら帰っていった。
二人は千年杉の木の下に着いた。
「じゃあ、しばらくお別れだな。」
「ああ。頑張って来てくれ、ラス。」
「言われなくってもそうするさ!」
二人は拳を突き合わせた。
「また、この千年杉の木の下で!」
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