明星の英雄
祝宴と誓い
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らない考えです。」
アルフレッドは一人の男性に向かった。
「ドンドルマや、ミナガルデの方は大丈夫でしたか?」
「ああ。なんともないくらい活気があった。」
一人の女性が代わりに応えた
「そうでしたか。偵察ありがとうございます。アルマさん。」
「例には及ばん。」
アルマとは十年前古龍観測局エイン村支部に入ってきた偵察ハンターである。
男性の比率が大きいエイン村であるがアルマはその少ない女性なのである。
年はアルフレッドと同じくらいらしいが、背はアルフレッドより低く、本人も気にしているようである。
「では、被災状況が深刻な地方にはハンターズギルド災害救助支援本部が救援団をそちらに派遣すると思います。
ですが、それだけではとても足りません。各村各地方の協力が必要になります。
私達も支援していきますので、一日も早く復興することを心待ちにしています。
それでは、古龍災害によって命を落とされた方へ、ご冥福をお祈りする意味もこめて。」
会議場に居た各管理地域の支部長達が立ち上がり、
「黙祷!」
アルフレッドの合図によって全員が黙祷した。
そのころダイラスは、長旅にむけての準備を終え、エイジやロギア、他のハンターたちと一緒に食事会を行っていた…、
「おうし!じゃあ、災厄防衛の成功を祈願して、乾杯!!」
「乾杯!!」
はずもなく、いつのまにか飲めや歌えの大騒ぎになっていた。
「セージさんたちはいいよなあ。お酒が飲めて。」
「よせよせ。本当だったらこんなもん飲んじゃいけないんだぜ?」
「そうだぞラス。体に悪いと分かっていながら飲むってのが男ってもんだぜぇ!」
「父さん…すでに悪酔いかよ…。息子として恥ずかしい…。」
ガイルはすっかり酔ってしまいそこらへんのハンターと意気投合してしまっていた。
そこへアルフレッドが戻ってきた。
「なんだいラス…?このドンチャン騒ぎは…。」
「成り行きに任せたらこんなことになっちまった。正直お前が帰ってくるの心待ちにしてたんだぜ、アル。」
「…はぁ。こういう事になるだろうなとはなんとなく予想してたけど…、予想以上にひどいよ。」
そこはもはや大宴会場。受付嬢はてんやわんやだった。
「おっ、来た来た!こっち来いよアルフレッド!」
「お呼ばれしたけど、行っていいのかな?」
アルフレッドは頭を掻いていた。
「いいんじゃない?いってあげなよ、アルフレッドさん。」
そこにはアルマが立っていた。
「アンタ…、誰?」
「アルマさん、来てたんですか。」
「アルの知り合い?」
「いや、同僚と言った方がいいかな?」
アルフレッドは視線
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ