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占術師速水丈太郎 五つの港で
第二十一章
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をあげた。
「待てとは」
 そうしてであった。不意に放送が続きだ。こう告げられた。
「総短艇、用意」
 こうして気配が一変した。舎の方から紫の作業服の一団が飛び出て来てである。全員速水の方に駆けてきた。しかし彼の姿を見る者はいなかった。
 皆あの短艇が吊るしてある場所に殺到していく。そうして口々に言うのであった。
「下ろせ!」
「急げ!」
「すぐ乗れ!」
「すぐだ!」
「出来たぞ!」
 彼が見ているのもよそに次々に短艇に乗り込んでであった。すぐに漕ぎ出していく。

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