DEAR KABY
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「あの紋章・・・傭兵ギルド、南の狼か」
「こんな奴等雇ってたのか!?」
「ボヨヨヨ!南の狼は常に空腹なのだ!覚悟しろよ」
エバルーが言うと同時に睨み合う。
・・・その中で1人、本を読み耽るルーシィ。
「「「「「「おい!」」」」」」
当然全員ツッコむ。
「何とふざけた奴等だ」
「これが妖精の尻尾の魔導士か・・・」
「バニッシュブラザーズよ!あの本を奪い返せ!そして殺してしまえっ!」
「これ・・・」
すると、本を読んでいたルーシィが少し震えたような声を出す。
そしてさっき入ってきた扉まで走っていった。
「ナツ!少し時間をちょうだい!この本には、何か秘密があるみたいなの!」
「は?」
「秘密!?」
「ルーシィ!どこ行くんだよ!」
「どっかで読ませて!」
「はぁ!?」
早口にそう言うと、ルーシィは部屋を出て行った。
何を考えているのか、エバルーの目が輝く。
「作戦変更じゃ!あの娘は我輩が自ら捕まえる!バニッシュブラザーズよ!その小僧共を消しておけ!」
そう言うとエバルーは頭から床に潜っていった。
「やれやれ。身勝手な依頼主は疲れるな」
「まったくだ」
「めんどくせぇ事になってきたなぁ。ハッピーとアルカはルーシィを追ってくれ」
「加勢は必要ねぇか?」
「あぁ、1人で十分だ」
「あ?テメェ!ママに言いつけんぞ!」
「落ち着け。クールダウンだ」
自信満々にそう言うナツを見つめ、2人は頷き合う。
「任せたぞ、ナツ!」
「ナツ!気を付けてねー!」
「おー!ルーシィ頼むぞーっ!」
そう言ってアルカとハッピーはその場を後にし、ルーシィを追いかけて行った。
「来い!『火』の魔導士」
「ん?何で火って知ってんだ?」
「フフフ。全ては『監視水晶』にて見ていたのだよ」
監視水晶とは、名前の通り監視する水晶だ。
「あの娘は鍵・・・所持系星霊魔導士だな。契約数は7。空を飛んだ猫は疑うまでもなく能力系『翼』。もう1人の男は自分で言っていたし、元素魔法・大火の使い手」
「そして貴様はガラスを溶かし、足に火を纏った・・・能力系の火の魔導士と見て、まず違いないだろう」
「よく見てんなぁ・・・」
ナツは感嘆に似た声を発し、右拳に炎を纏う。
「じゃあ覚悟は出来てるって事だな!?黒コゲになる」
「残念ながら出来てないと言っておこう。なぜなら」
そう言いながら、バニッシュブラザーズの兄が背負っていた巨大フライパンを手に取った。
「火の魔導士は私が最も得意とする相手だからな」
「ふーん」
ナツは面白くない
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