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妖精の十字架
〜共闘〜
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異常はないように見えるが、今動けば確実に死ぬだろう

「!?天ノ鏡!」

突然俺の背後で何かが弾けた
振り返ると、遠距離魔法を防いだミストガンが立っていた

「・・・ボスの登場だぞクルス」

「みたいだな。こっからはほんとに共闘だ」

「うちのギルドめちゃくちゃじゃねぇか夜、どうしてくれんだ世」

語尾にいらっとくる巨漢が俺たちを見下ろしていた
俺はミストガンに杖を返して、構えをとる

「どうするもこうするも、てめぇらのギルドは今日で終わりだ、安心して眠れ」

「かっかっかっかか!笑わしてくれるな余!」

「笑いたきゃ笑え。その大口引き裂いてやる」

ミ、ミストガン怖・・・

「まぁいい。貴様らの命で勘弁してやる予」

「俺達の命?やってみろ代ぉ!」

「真似するなぁ!!」

あーあ、怒らせちゃったー
巨漢は右腕を豪快に振り下ろした。その腕は俺が防ぎ衝撃を喰らいつつ、横に反らす
その隙にミストガンが魔法陣を奴の頭上に展開する

「!?」

「四重魔法陣・天元凶」

光の柱が巨漢を貫く。その攻撃が終わるより早く俺も追撃に走る

「双無・覇王脚!」

半ばとび蹴りの体制で、顎目掛けて蹴りを放った
しかし、俺の脚はあっさりと巨漢の手につかまり、はじき返された

「く!?」

「クルス!しゃがめ!」

声が聞こえた刹那、俺の頭上を杖が回転しながら飛ぶ

「ぬおっ!?」

杖が巨漢の腹を斬る。そして孤を描きながらミストガンのもとへ戻ってきた

「いいね、その杖!」

「その程度・・・!トルネド・トランク!」

とてつもない速度で巨漢が回転を始めた
その速度によって周りの木々がざわめいた

「あの速度ならばいけるだろ?」

「任せろ、魔法陣展開・転羅」

ん?ん?んんん???

「なぁミストガン、何故俺の足元に魔法陣があるのかね?」

「頑張れ」

魔法陣が輝きだして、俺の体が回りだした

「覚えてろやミストガンんん!!!」

右回転の巨漢、左回転のおれ
互いにぶつかり合い、爆発が起きた

「が、はぁ・・・!?」

倒れたのは巨漢だった

「はぁ、はぁ。気持ち悪・・・」

こんなに回って・・・臓器が偏りそうだ・・・

「おい!ミストガ、ン・・・」

振り返った時、すでにミストガンの姿は消えていた

「・・・ふ、ザケンナァァァァアアァアァア!!」

俺の悲痛な叫びに小鳥が静かに木から飛び立ったのだった








覇界―――――

『天の魔法を使い始めたか・・・』

『リールニッヒ。彼の成長は著しいです。いつ目覚めてもおかしくありません』

静かに響く声

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