Mythologie et l'histoire et la legende
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るために。
彼らの間には子供が4人生まれ、それぞれ健康に育っていった。
長い時が経って、夫婦が洞窟に文字を刻んでいるとき、何かの拍子に突然起こった大津波が彼らを飲み込んだ。
当然夫婦は洞窟で死んだ。
取り残された子供達は、帰らない両親が心配になって島中を探し回った。
そして洞窟で両親の死体を見つけたとき、そこに墓を作ろうとしたがあまりに硬く、仕方がなくその直上に墓を作った。
そして何者も近づけないよう、そこに石の壁を作った。
そしてこう刻んだ。
「入るな、触れるな、近づくな」
子供達はさらに子供を作り、島は次第に人が増えていった。
その子供達が死んだとき、彼らは光を放ち、その光は両親の眠る石の壁で守られた場所に集った。
光は散乱し、壁を覆うようにして消えた。
それ以降、何者も壁に近づかず、存在にすら気づかないようになっていた。
数々の植物が取り囲むようにして生い茂り、いつか近づくと死ぬという噂すら立つようになった。
そして後世に語り継がれず、この島の歴史というものすら一部の人間の知るのみとなった。
しかし夫婦は、この島で生まれ育った子達のために言葉を残した。
「今、君達は檻の中にいる。
しかしそこはまた檻の外でもある。
これは哲学か、はたまた気狂いの戯言か。
何にせよ『矛盾している』と人は言うだろう。
しかしよく考えてみろ。
君達がもっとも高度な種であるという証拠はどこにもない。
培地で培養される細菌は外界のことを知らずに生まれ、育ち、そして死滅する。
最初のある一部の者達以外は、培地以外の世界があることを知らない。
そして彼らは自分達が自分達の力のみでそこを開拓し、自分達がその世界でもっとも優れた種であると思い込む。
だが実際は何かが彼らを管理し、彼らの生死は何かの一瞬の思いつきが左右している。
もしその何かが滅菌処理でもすれば、彼らなど一瞬で消え去るのである。
la vie d'etre humain est trop fragile pour dominer le monde.
これを聞いたとき、君達が何を思い、どう動くか。私は楽しみにして見守っているよ。」
しかし今の今まで、この言葉を知るものはほぼいない。
何故か?
それは簡単な話だ。
知ったもののほとんどが.....
――――死んでいるからさ―――――
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