五十一話 憎しみの光
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艦隊にMS、少数の大型MA―――とてもじゃないが敵大型空母を中心とした部隊を相手に中継ステーションを防衛するのは無理といえる。
「予定していた第二中継ステーションはどうだ?」
「現在移動中です。ザフトも第一中継ステーションに気を取られているの為、今の所は大丈夫かと。しかし、発見されてしまえばあっさり落とされる程度の戦力しかありませんよ?」
第一ステーションが陥落するのはどのみち時間の問題。元々戦力などそこまで多く用意していない。そして第一ステーションが落ちれば必然的に狙われるのはレクイエム本体か次の第一ステーション候補となる第二ステーション―――その第二ステーションは既に動かしている。
しかし、第二ステーションに用意された防衛戦力は第一ステーションに配備されている部隊よりも少なく、一人の兵士が言ったようにゴンドワナを中心としている主力部隊発見されてしまえばあっさりと落とされることになるだろう。
「精々第一ステーションに敵部隊を釘付けにさせておけよ。そうでなければ意味がないのだからな―――」
意味がない、と言われ兵士は困惑するが、アズラエルは自身の秘策を前に失敗の可能性など一つも考慮していなかった。
◇
第一中継点に辿り着いたゴンドワナの部隊とエターナルは一時的にお互いの目的が同じであることを確認し、不干渉を貫くことを黙認してくれた。レクイエムを止めるのがザフトにとっての最優先であり、争っている暇はないというのが彼らの意志なのだろう。
「頭の固い人でなくて良かったですね」
ダコスタはそう言いつつエターナルの指揮を執る。バルトフェルドがいない以上、彼が指揮を執らなければならない。
「ええ、私達はあのような無用な殺戮兵器を止めなければならない。その為に、守るために戦う意志は皆同じですわ」
エターナルの数少ないパイロットを出撃させる。本来はヒルダ達の乗機となる予定だった鹵獲した三機のゲルググや旧式のゲイツなど出せるMSは総て出していた。此処で出し惜しみなどしてプラントが落とされてしまうことなど許されないのだから。
「けど、敵があの程度の戦力なら破壊は可能ですよ。あの兵器は驚異的ですが、大型である以上、的になりますし」
ダコスタはこの様子なら勝てると思って艦を進ませる。MS隊の総数でこちらが勝っており、大型MAもザムザザーやユークリッドが数機いる程度に過ぎない。旧式も多く、ヒルダ達と比べるとどうしても見劣りしてしまうパイロットだが、それでも前大戦から生き延びたものも多い彼らは次々に敵MSを打倒していく。
一機のユークリッドと三機のウィンダムが連携をしながらエターナルを撃沈させようと突破を図るが、エターナルに取り付けられたミーティアによる砲撃が放たれ、ユークリッドは陽電子シ
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