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箱庭に流れる旋律
歌い手、メイドができる
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た。

「えーそれでは!只今より新たな同士を迎えた“ノーネーム”の歓迎会を始めます!」

 そう、今から僕達の歓迎会をしてくれるそうだ。
 子供だらけの歓迎会なのだが、すごく嬉しい。

「だけど、どうして屋外での歓迎会なのかしら?」
「うん。私も思った」
「黒ウサギなりの精一杯のサプライズってとこじゃねえか?」
「それに、変に室内を飾るより、この星空の元で、のほうがきれいだし」

 まあ、そんなことをするお金もないし。
 黒ウサギさんに聞いたところ、ノーネームの金蔵は後数日で底をつくそうだ。
 だから、こんなおなかいっぱい食べながら騒ぐ、というのも贅沢にあたるんだけど・・・今日ぐらいは、いいと思う。

「それでは、本日のメインイベントが始まります!箱庭の天幕をご覧ください!」

 黒ウサギさんがそういうので天幕のほうを見るけど、特に何も・・・

「・・・あっ」

そう誰かが声を上げるのと同時に、流星群が流れ始めた。
確かあの辺りって、ペルセウス座があったと思うんだけど・・・

「この流星群を引き起こしたのは、我々の新たなる同士です。
 ペルセウスは“サウザンドアイズ”を追放され、あの星空からも旗を降ろすことになりました」

「この箱庭では、星空さえ盛り上げるためのシステムの一つでしかない・・・ってこと?」
「そうなんだろうな。さすが箱庭、予想もしなかったことばかり起こる」

「観賞するもよし、星に願いを託すもよし。さあ皆さん、今日は目一杯騒ぎましょう!!」

 そして、その日は本当に楽しい時間を過ごした。

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