暁 〜小説投稿サイト〜
箱庭に流れる旋律
歌い手、メイドができる
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「まあ、十分に楽しめたからな。あいつを起こして、“旗印”とレティシアを交換して帰るぞ」
「了解です、逆廻君。黒ウサギさんもそれでいい?」
「YES!レティシア様を連れて、早く本拠に帰るのですよ!」



♪♪♪



 さて、あの後予想より早く意識が戻ったルイオスと“旗印”とレティシアさん、石化をとくギフトの交換をして、無事本拠に帰還。大広間で石化をといたところまではよかったんだけど・・・

「「「じゃあこれからよろしく、メイドさん」」」

 問題児三人がそんなことを言い出した。
 いや、一体何を考えてるんだ?

「え?」
「え?」
「え?」
「・・・え?」

 そんなことを思っていたせいか、無意識のうちにそんな声が漏れた。
 僕と同じように黒ウサギさん、ジン君、レティシアさんも声を出してるから、間違ってはいないはずだ。

「え?じゃないわよ。今回のゲームで活躍したのは私たち四人だけでしょう?」

 四人?まさか、僕も勘定に含められてる?

「うん。私なんて力いっぱい殴られたりしたし」

 僕がいないところでそんなことがあったんだ。
 鋭い五感を持つ春日部さんが殴られるって、どれだけの騎士ですか・・・?

「つーか挑戦権を持ってきたのとゲームマスターを倒したのは俺で、アルゴールを倒したのは奏だろ?」

 あ、やっぱり僕も計算に含まれてた。

「所有権については俺、奏、お嬢様、春日部の順に3:3:2:2で話はついた!」
「「何を言っちゃってんだ(でございますか)この人達!?」」

 僕と黒ウサギさんの突込みが重なった。
 僕何も聞いてないんだけど!?いつの間に人の所有権手に入れちゃってんの!?

「というか、奏さんまで何故参加しているんですか!」
「たった今突込みが重なったよね!僕も初耳だよこんなの!!」

 いつの間に決めやがった、という意味合いを込めて逆廻君達を見ると、

「ああ、奏の所有権の割り振りについては、三人での話し合いの結果だ」
「何故一声かけなかった!」
「ちなみに、拒否権はないわよ」
「何故故に!?」
「これは正当な報酬」

 く・・・意外と筋は通っている・・・

「ふむ・・・そうだな。今回の件で、私は皆に恩義を感じている。君達が家政婦をやれというなら・・・喜んでやろうじゃないか!」

 そして、予想外なことにレティシアさんは乗り気だった。
 いい笑顔だなぁ・・・もうなるようになれ。

 そうして、僕はメイドさんの所有権を手に入れました。
 箱庭に来てから、驚くことばっかりだなぁ・・・



???



 ペルセウスとの決闘から三日がたった今日、ノーネームの全メンバーは水樹の貯水池付近に集合してい
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