第百五十八話 ヴァンフリート星域会戦 その7
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■ヴァンフリー4=2宙域
第六艦隊を痛撃したのは、ケスラー率いる艦隊一万五千隻で、先鋒は言わずと知れたシュワルツ・ランツェンレイター三千隻で、旗艦シュワルツ・テーゲルではビッテンフェルト少将が全艦通信で叫んでいた。
「良いか、栄えある先鋒に我等シュワルツ・ランツェンレイターが選ばれたのだ、テレーゼ様の為にも敵艦隊を完膚無きまで粉砕せよ!」
艦隊中に“おう!”の声が響き渡り、その声に負けないほどの凄まじい攻撃の暴風を第六艦隊へ叩き付けていった。
「やれやれ、ビッテンフェルトだけで済んでしまいそうだな」
『全くだな、彼奴はこう言う一番に強いからな』
ミッターマイヤーとロイエンタールがそれぞれの旗艦でシュワルツ・ランツェンレイターの暴れっぷりを見ながら、話し合っていた。
結果として第六艦隊はシュワルツ・ランツェンレイターだけの攻撃だけで瓦解した。何故なら旗艦ペルガモンからの指令が途絶えた為、旗艦撃沈と判断したこの時点で生き残っていた先任者のマスカニー准将が撤退命令を出し、残存艦は我先にとアステロイドベルトへ逃げ込んでいったからである。
シュワルツ・ランツェンレイターは目測だけで一万隻近い敵艦を撃破していた。此処に同盟軍第六艦隊は全滅に等しい損害を得た事になった。
第六艦隊を撃破したケスラー艦隊の前には、レーテル艦隊を痛撃している第十二艦隊の無防備な側面が見えていた。
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