歌い手、まだ見ぬクズとの戦い
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さて、サウザンドアイズから皆が帰ってきてから、なんだかギスギスした感じで一緒にいづらかった僕は子供達の仕事の手伝いをしています。
ホント駄目ですね、ああいう雰囲気には入れない・・・
「このあたりの野菜って全部切っちゃっていいの?」
「はい!でも、本当によかったんですか?私たちの仕事を手伝ってもらって・・・」
「うん、今僕にやれることってないし。かといってだらけてるのも落ち着かないから」
リリちゃんたちは申し訳なさそうにしてるけど、こちらとしては何もしないことが申し訳ない。
あの四人に変化があれば、そっちに参加するんだけど・・・
そんなことを考えながら野菜を切り、次にやることを探していたら、プレイヤーの部屋があるほうからドガァン!という、何かを破壊する音が聞こえてきた。
いや、なんで!?誰か攻め込んできた!?
「奏さん、今の音って・・・」
「さあ・・・気になるから、ちょっと見てくるね。念のため、子供達は固まって動くように言っておいて」
「はい、分かりました。よろしくお願いします」
さて、子供たちも不安そうですし、ちょっと行ってきますか。
♪♪♪
とりあえず謹慎処分を喰らっている黒ウサギさんの部屋から見に来たんだけど・・・早速原因が見つかった。
部屋のドアが破壊されており、部屋の中には僕以外のプレイヤーが集合している。
となれば、問題児のうちの誰かがドアを破壊して入ったのだろう。
さて、勝手に入るのも気がひけるし・・・どうするか。
まあ、部屋に入るときはノックだよね。
まだギリギリ残っているドアだったものに、二回ノックする。
「すいませーん、入ってもいい?」
「あ、はい。どうぞ」
許可を貰えたので黒ウサギさんの部屋に入る。
「どうですか、皆さん!これが普通のやり方なんです!ドアを壊すなんてありえないことなんです!」
「それと、あの破壊音に子供達が怯えてたから、できる限り控えてもらえる?
まあ、それ以前に他の人の部屋を壊すこと事態、どうかと思うけど」
「「「だって、鍵がかかってたから」」」
「「そういう問題じゃないよ!」ありません!」
まあ、この問題児達にいくら言っても無駄なんだろうけどね・・・少しは子供たちのことを考えてくれ・・・
「まあまあ、落ち着けって二人とも。いい土産を持ってきたからよ」
そう言いながら、逆廻君は風呂敷包みを掲げる。
形だけを見ると、スイカかな?でも、何でスイカ?
「それ、何が入ってるの?」
「ゲームの戦利品。見るか?」
そう言いながら、風呂敷包みを机の上におき、開く。
すると、そこには蛇の髪を持つ女性・・・ゴーゴンかな?の首の印の入っている紅色と蒼色の二
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