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みなかたパッチン
みなかたパッチン
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プブリッジ渡過をする木戸。
彼方「あれって暇なところのやつがだいたい
優勝すんだろ。札幌とか忙しいとこ不利
じゃん。フェアじゃないね」
水元「練習を競ったところでなんの意味があ
る」
光春「ちなみに去年の火災件数、札幌管内は
  500件、慈円は2件」
木戸「そんなとこと比べんなや」
水元「500対2ってなんのスポーツのスコ
  アだよ」
木戸「とりあえず、祝えや」
水元「源もう一本くれ」
木戸「出すな」
  と彼方を睨む・
テレビ画面。
原稿を読み上げる男性アナウンサー。
男性アナウンサー「一昨日未明、牡蠣の養殖
場で養殖牡蠣が消える事件がありまし 
た」
彼方「これ。鈴木のじじのところやられたん
だ。こんなことできるのは漁師しかいな
くて漁協の幹部が犯人捜ししてたんだが
みつけられなくて、今日じじが被害届け
だしたんだってよ」
男性アナウンサー「養殖場の被害は垂下式ロ
ープ一本・十メートルについていた牡蠣
50キロです。被害総額は15万円にの
ぼります。また、同時刻の犯行現場近く
には地元・慈円高校のジャージ姿の人影
が目撃されました。警察は何者かが典売
目的で牡蠣を盗みだしたとして捜査をす
すめています」
水元「それしかねえだろ」
彼方「被害がのぼったら誰がおろしててくれ
んだよ」
木戸「被害におろすとかないから。高いとこ
  ろにあがった子供じゃないんだから」
  被害現場。
被害者のインタビュー。
モザイク男性「おいこのやろう。見つけたら、
ロープさつるして養殖してやるからな」
男性アナウンサー「ただいまインタビューで
不適切な発言があったことをお詫びいた 
します」
  カウンター席。
拳をグーにしてガッツポーズを見せる彼
方。
彼方「よく言ったよ。鈴木のじじ。その意気 
 で犯人捕まえて浜のヒーローになれ」
依然苦悶表情を浮かべる木戸。
木戸「人間、養殖したらヒーローじゃなくな 
  るよ。おばさん。水」
木戸に水を差し出す麻奈。
麻奈「どうでもいいけど今日定休日だよ」
水元「わかってるよ。韓国ドラマでも見てろ。
  こっちこなくていいから」
厨房奥に姿を消す麻奈。
木戸「円高生なのかな? でも高校生にでき 
ないべ。海に出て50キロ引っこ抜いて
車で運ぶなんて」
× × ×
(フラッシュ)
幼少期の彼方。
軽トラを運転する。
小型船舶を操る。
× × ×
彼方「浜で育ったやつは自転車乗れるころに
は軽トラも船も動かせるように教育され
てるから無理ではないな」
水元「ジャージも今年変わったばっからしい 
  からOBの線も消えたな」
光春「でも、これ見て」
木戸「お前に発言権ないよ」
水元「消火準備
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