みなかたパッチン
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目線を水元から坂田に変える警察官A。
警察官A「坂田さんほんとに今回だけですよ」
坂田「ありがとうございます」
警察官A「では我々はこれで失礼します」
二人の警察官がパトカーに戻っていく。
坂田「あの野郎。性格悪いのにあんなかわい
いマッポちゃんとやりまくってんのか。
俺にもチャンスあるかな」
坂田の指輪が光る。
パトカーが動き出す。
水元「ローカルはモラルプライアンス違反に
厳しいですよ」
と水元がパトカーに向かって叫ぶ。
○パッチング工事現場
コンプレッサーをかける水元。
坂田「水元。疲れたか?」
水元「ちょっと」
坂田「郡司。かわってやれ」
郡司「はい」
郡司が水元に代わりコンプレッサーをか
ける。
水元は首にまいてるタオルで額の汗を拭
く。
坂田「さっきは助かったわ。お前使えない奴
だと思ってたけど頭はキレるんだな。こ
れからも頼むぞ・コンプラ担当」
水元「ウっす」
水元はあごを軽く下げる。
郡司「ホタテのてんぷらくいたくなってきた
な」
相原「グンちゃん。そこ、圧がちゃんとかか
ってないぞ」
○チキンはーつ・カウンター席(夜)
水元と彼方。
彼方「それはお手がらっだったね」
水元「うん。坂田に恩売ったから明日からはやりやすいよ」
N水元「今日は火曜日。人が一番入らない日。
居酒屋のゴールデンタイム七時だという
のに、客はイス席でパソコンに向かうピ
カだけである」
厨房奥から麻奈がカウンターに現れる。
麻奈「雨降り出したし、九時過ぎにポツポツ
とワケアリさんたちがきて11時になっ
て終わりか」
水元「ごめん一組減らしちゃたわ」
麻奈「はい。生活費4万ね」
左の手のひらを差し出す。
水元「なんで一万もふやすんだよ」
麻奈「わたし録画した韓国ドラマ、見てくる
からお客さん来たら頼むわ。源ちゃんい
るから大丈夫でしょ」
彼方「おまかせあれ」
彼方が麻奈に手を振る。
厨房奥の自宅に繋がっている扉に麻奈が
入っていく。
水元「おー。行った行った」
彼方「あの団子食べていい?」
厨房においてあるトレーに入った団子を
指差す彼方。
水元「それ、とうちゃんの仏壇にあげてたや
つ。ババアがたぶんキープしてたんだろ
うけどな」
彼方「いいだろもう八時過ぎだし」
○(回想)ちきんはーつ・カウンター席
T・20年前。
喪服の麻奈と水元。
麻奈「ノミの心臓だった漁師がなんで海に落
ちちゃったのバっカじゃない」
弁当を食べる水元。
麻奈「ごはん落とさないの」
○チキンはーつ・カウンター席(夜)
カウンターでアイス昆布茶を
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