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みなかたパッチン
みなかたパッチン
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くらだけに」
水元「一瓶140グラム。1000円です」
坂田「値段はやらかくできるだろ」
水元「どんだけ、ぼったくんだよ。それ原価
ただみたいなもんだろ」
彼方「そうだよ。でもね、コンサルの水野さ
んが劣等感を逆手に取ることで内地[ 北海道のスラングで本州を指す]の
コア層に需要があるっていうんだ」
水元「コンサルタントっていうのは未知なも
のに勝手に価値をつけるやくざな職業な
んだぞ」
彼方「どうぞ、どうぞ」
彼方が手に持ったどぶろくでグラスにお
茶を注ぎ水元、光春以外に配る。
彼方「さっきなんか言った。俺、これから町
  民会館で水野先生の勉強会だから」
彼方がカランコロンで外にでる。
お茶を飲んだ一同が苦悶の表情。
郡司「なんだこれ。もずく超えてんじゃねえ
  か」
坂田「冷たさが不味さを連れて来ているよ」
むせる相原。
相原「コンサルの水野はもずくもこれも開発
  してるぞ。めあり新聞に書いてた」
郡司「恐るべし、マッドサイエンティスト水
  野」

○留置場・面会室
水元と光春、対面窓一枚隔てて南方。
南方の斜め後ろに看守が座る。
 南方と水元が談笑する様子。
N水元「ピカと俺は吾川さんが菜波たちを脅
かす情報をもっているとふんで留置場に
来た。今はついでで社長に面会してる」
南方「ついでかよ」
看守「七番。時間、終わり」
水元「ラッキーセブンですね」
南方「うるせえ。お前なんてクビだ」
水元「はい。はい」
南方と入れ違いで吾川が入ってくる。
光春「お久しぶりです。主査」
吾川「元な」
と言って座る。
光春「なんで急に正義感出しちゃったんです
  か?」
吾川「うしろから急に襲いかかって来たんだ 
よ」
光春「自分は前からぐっさりと動けなくなる
  まで」
吾川と光春が笑う。
水元「役場ジョーク?」
吾川「この二人にしかわからないやつね」
光春「そうですね」
笑みを浮かべる吾川。
吾川「ネタさがしに来たんだろ。あるよ」

○丘の上の住宅街
  辺りを見回す水元と光春。
水元「あそこ。神崎誠の家だよ。昔、ロケッ 
 ト花火よく発射しにいったな」
光春「島崎さんを探してよ」

○島崎宅
島崎一郎(49)がドアモニターに映る二 
人をみる。
水元「すいません。はじめまして水元といい
ます。吾川さんからの預かり物を引き取
りに来ました」
島崎「あがって」

○リビング
  ソファーに対面で腰掛ける二人と島崎。
島崎が書類の入ったクリアファイルを水
元に差し出す。
島崎「これでしょ?」
水元「中、見ていいですか」
島崎「もちろん」
水元が中味を見ずに、光春にファイルを
わたす。
× × ×
光春「すご
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