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みなかたパッチン
みなかたパッチン
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り込みました?」
菜波「皐だよ」
楫 「了解。あと楫セブンそろえろ新メ
ンバー入れかえてくださいよ。飽きちゃ
いました。特に火曜日がなんか流れ仕事
みたいにやるから全然楽しくないです」
菜波「火曜日ナミじゃん。スパイとしてはい
い仕事するんだけど切るか、もう必要な
いし。いい仕事する娘(こ)入れるから変
わりにおいしい仕事頼むよ」
菜波は顔を縦に揺らす。
会話のないCEO室の様子。
N水元「楫は十年前に建て替えをした町立病 
院の建設準備課長だった。その際に、元
請である菜波グループに便宜をはかるこ
とで菜波の信頼を得た。その後、異例の
速さで建設水道部長に昇進し二年前の市
長選で本命候補者を大差で破り町長にな
った。それまで、総務部長が退職し市長
になるという暗黙のルールを破壊したつ
わものである」

○ちきんはーつ
  四人イス席に水元以外の作業員達。
二人席の壁側にスマートフォンをいじる
なつみ。
カウンターのイスを通路に置いて座る水
元。
郡司「何が起きたの坂田さん」
坂田「単純に不正入札だろ」
相原「不正入札? そんなことひとしにでき 
わけねえだろ。十年前先代がそれに巻き
困れて自殺したんだから」
水元「なんすかそれ?」
カランコロンとドアが開き光春が入って 
くる。
相原「当時はいなかったけど彼のほうが詳し 
いよ」
光春を見る相原。
光春「病院建設のことですね」
水元が通路に差し出したいすに腰掛ける
光春。
光春「町立病院の建設時に楫が菜波に便宜を
  はかりそれが楫の同僚にばれ、その同僚 
は警察に告発文を出した」
坂田は突然立ち上がり、光春に手のひら
を掲げ話を止めた。
相原「それを揉み消すためにうちの先代は使
われた。信じたくないけど今回と同じだ」
坂田「その時、会社辞めなかったのが相原さ
んと俺よ。先代生きてたころはフィニッ
シャーもあったし舗装工事ばんばんやっ
たんだぞ」
一同「……」
カランコロンとドアが開く。
彼方「南方舗装のみなさん。こういうときは
うまいもんを食べましょう」
坂田「情報はやいな」
彼方「この街の口コミニケーションズはまだ
まだひかり回線、WIFIには負けませ
んよ」
両手にいくらの入った小瓶を持っている
彼方。
水元「それ。タダ?」
彼方「そうだよ。新製品だから」
坂田「瓶詰めいくらの新製品ってなんだよ」
× × ×
それぞれに行き渡るいくらの乗った白ご
飯。
一同「いただきます」
郡司「なんだこれ硬いぞ」
彼方「そこがみそなんですよ」
  ビンのラベルをみつめる水元。
水元「BUCHI。ブチ、まんまじゃねえか」
坂田「にいちゃん。これいくらでうんの? い
  
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