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みなかたパッチン
みなかたパッチン
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差した。
水元は工事用黒板を持って新しい舗装の
上に立った・
坂田「ハイチーズ。バカ、ピースするんじゃ
ねえ」
水元が右手に黒板、左手にピースする写
真。
○南方舗道・事務所(朝)
ムラサキうにが五、六個はいった水槽。
南方の朝礼が聞こえる。
うにのとげが動く。
  ドアが開く。
刑事A「はい。動かないで」
  動揺した様子を見せる水元たち作業員。
落胆した表情でスマートフォンをみつめ
るなつみ。 
坂田「なんだ。マッポやろうこのやろう」
刑事が五、六名折りたたんだダンボール
などを持って入ってくる。
刑事B「南方さん。こういう令状出てんだわ」
と言って南方の目の前に一枚の紙ペラ掲
げる。
南方「そんな近づけたら、見えんよ。なに官  
製談合防止法違反。そんなことしてねえ
よ」
刑事B「おい。ワッパ」
  沈黙した室内に金属が響く。
刑事A「みなさんにおいては関係はありませ 
んが事務所などを捜索するのでお仕事は
ご遠慮頂きたい」
  動揺が増す作業員達。

○(回想)菜波グループ本社ビル(夕)
  T・南方逮捕の前日
五階建てのビル。
CEO室。
客人用のソファーに腰掛けスマートフォ 
ンを操作する楫。
CEOイスに腰掛けテレビを見る菜波。
テレビ画面・鉄道会社社長の会見。
菜波「ジャパニーズオジギだね。早く料亭い
きてーって顔してんな」
楫 「また脱線ですか。まるで古い家屋の雨
漏りですね」
楫の目線は依然としてスマートフォン。
菜波「うまいね。でもあれだね。一杯ひっか
けて着いたら札幌っていう乙な移動がも
うできんね」
楫 「そうですよ。移動は空。CEOのよう
  な要人は身の安全考えないと」
ちらっと菜波に目線を移してすぐスマー
トフォンに目線を向けた。
テレビ画面・鉄道会社社長の会見。 
菜波「深くの回数三回に増した。ふっ、いい 
ね。下々をこけにしてるよ」
楫 「CEO。業者側の生け贄決まりまし
  た?」
菜波「悩んで決めたよ。みなかたぱっちんに。 
あそこはそいう血筋だからちょうどいい
よ。でもちゃんと管理してよ。そっちが 
内部告発者出す度に俺の従順な犬に傷が
つくんだから」
楫 「以後気をつけます。すいません」
座ったまま菜波に向け、軽く頭を下げる。
楫 「みなかたってあの実習生捕まえたやつ
  が働いてるとこですね」
菜波「そう、そう。あいつらバカだよね。一
  歩間違えたら殺されてたんだから」
楫 「使えるバカかと思ってちきんはーつに 
いったんですけど。従順さがない。嫌い
なんですよああいうやつ」
菜波「従順じゃないとこの街で生きていけな 
いのに。お気の毒ことだね」
楫 「今月分。誰に振
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