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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第54話 入学準備もトラブル続き 後編
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に短縮したのです。
「合格だ」
「ありがとうございます」
これで父上の方は、合格がもらえました。続いて……
「次は私の番ね」
父上に入れ替わる様に母上が出て来ます。
「その戦い方。応用が利きそうね」
母上はそう呟きながらかまえました。
「行くわよ」
「はい」
宣言と同時に、母上が突っ込んで来くる。それをステップでかわし、カウンター気味に小太刀を振った。だがその程度で母上は捕えられない。突進に緩急を付ける事で、カウンターをかわし肉薄しようとする。私はそうはさせじと、ステップを繰り返し肉薄を防ぐ。アニエスとの模擬戦と同じ展開だ。
「逃げてばかりじゃダメよ」
母上から、ありがたい言葉を貰った。その通りなので、私はフライを発動させ一気にスピードを上げた。
「!? ッ!!」
余りのスピードに、母上は声を上げる余裕もない様だ。フライを補助に使えば、体の移動が大幅に早くなる。単純にフライの機動力が、自身のスピードに加算されるだけではない。空気抵抗の軽減による更なる加速は序の口で、ステップやジャンプのキャンセルや、体は完全に右へ動く動作なのに左に移動したり……なんて事も可能だ。足のグリップが足りなければ、その補助も出来る。
しかしそれだけなら、母上も対応できるだろう。フライ最大の恩恵は、バランスが崩れ無くなる……もし崩れても即時建て直せる事。つまり、無茶な体捌きが出来る事だ。
ガンダールヴ並みのスピードに、規格外のトリッキーさが付加されると考えてみると良い。しかもバランスを崩す等のスキが無い。魔法が使えないと言うデメリットも、属性剣をインテリジェンスソード化(当然《魔法吸収》能力付き)すれば解決する。
……チート言うな。私の様な非才の身では、使えるものは何でも使い策を弄せなければ勝てないのだ。
そうこうしている内に、母上はレイビアの動きでは捕えられないと判断した様だ。突きによる点の攻撃を止め、斬撃による線の攻撃にシフトした。とにかく防御の上からでも当てて、ほんの僅かでも良いから動きを止める心算なのだろう。そのスキに一気に近接し、私の動きを力で抑え込む。
……しかしそれは悪手だ。
動きを止める事を意識しているので、母上の斬撃は上から降りおろす物が多くなる。その中から一つ選び、わざと右の剣で受ける。そして押し込まれる振りをしながら、剣の接触面を支点に風車の様に一回転した。
「なっ!?」
母上を驚きながらも、逆手に持ったマインゴーシュを振る。それを左の剣で受け、右の剣を母上の鼻先に突き付けた。
「私の勝ちです」
そう宣言すると、母上は頷いてくれました。
「ええ。ギルバートちゃんの勝ちよ」
滅茶苦茶
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