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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第54話 入学準備もトラブル続き 後編
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掴み立ちあがります。

「ええ。こちらもです」

 この模擬戦で、何かをつかめた様な気がします。それが突破口になるかもしれません。

「それでは、失礼します」

 今の感覚を忘れない内に、それを掘り下げておきましょう。ディーネが不満そうにこちらを見ていますが、彼女との模擬戦はこの何かを掴んでからです。



 アニエスとの模擬戦から、二週間が経ちました。

 私はその間、精霊の森に籠ってずっと剣を振って居ました。時々カトレアが様子を見に来ましたが、私が「今は集中させてください」と言うと、素直に引き下がってくれました。後で反動が怖いです。

 精霊の森での生活は、実に快適でした。

 木の精霊に許可を貰い、私用の家を建ててあるのです。三畳の和室と台所+押入れだけの小さな小屋です。上空からは木が邪魔で、早々発見される事はありません。それに加え、木の精霊が結界を張ってくれているので獣の心配もない親切設計です。食料は魔法の道具袋に入れておけるので、こちらも心配はありません。

 疲れるまでひたすら剣を振り、疲れたら座禅を組んで精神を鍛えます。腹が減ったら食べ、眠くなれば寝る。

 ……こうして思い返すと、結構自堕落な生活をして居た様な気がします。一応、炊事・洗濯・掃除と一通り全部自分でやっていたのですが、平民達の生活を考えればそんなこと言えません。

 まあ、その分の収穫はあったので、良しとしておきましょう。それよりもいよいよ、リトライのチャンスが来ました。

「ギルバート。最近は森に籠っていたようだが、……どうやら今回は何時もと違うようだな」

 父上が言葉の途中で止め、目を細め別の言葉を続けました。どうやら顔に出てしまっていたようです。未熟ですね。

「それは楽しみだわ」

 それから母上。そんなに嬉しそうに笑わないでください。怖いから。それはそれとして……

「ディーネとアナスタシア ジョゼットは良いのですが、何故アニエス殿が此処に居るのですか?」

 他にもカトレア達は問題無いですし、使用人・護衛は信用できる者達で固めているので大丈夫です。しかしアニエスは、味方になりえるとは言え部外者です。家は“部外者に対する警戒心”と言う物が無いのでしょうか?

「まあ、彼女の事は良いじゃないか。なあ、シルフィア」

「ええ。そうね」

 ディーネとアナスタシアを見ると、私から目線を逸らしました。どうやらこちらも、心情的にアニエスの味方になって居る様です。ジョゼットは、ニコニコと笑うばかり。カトレアは……

(ギル。アニエスが、自分がダングルテールの生き残りである事を暴露したわ。加えて、目的が《魔法吸収》能力のあるインテリジェンスソードである事も……)byカトレア

 いきなり《共
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