仔狼の苦闘
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願すべきか迷った。
だが最終的に、彼はその衝動に耐えた。
「今はその時ではない」
復讐心を満足させ武勲を稼ぐ機会を得られなかったバイエルライン麾下の将兵特に若い兵は不満だったが、ミッターマイヤーの制止なしに衝動を御しきった若い上官に古参の将兵は頼もしさを覚え始めていた。
「提督は変わられた。そろそろ私の役目も必要なくなるかもしれんな」
参謀長のアデナウアー少将はその代表格であった。
わずかな休息の時間に彼が漏らした感想は、副参謀長をはじめ多くの准将級・佐官級の士官たちそして兵士たちに共有された。それは人々を不快にさせかつ呆然とさせる展開の中にあっても、会戦の終結後にも変わることはなかった。
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