始まり
第04話 直々にお願いという依頼だとさ
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た後、三人は室内に残っていた。
「フェニックス卿、今回はありがとうございました」
「いえ、こちらこそルシファーさまのお力になれて光栄です」
ロイドから言葉をもらったが、顔を少し曇らせた。
「……今回の件、秋人君には申し訳なかったでしょうか」
「わかりません。あの子は聡い子ですから半ば自身のことを利用されたことに気付いていたでしょう。ですが、それでもあの子は自分で決断を下した。もし気に病むのであれば、あの子の望んだことに手を抜かないでいただきたい」
「そう、ですね」
反省し、胸の内に留めると話題を変えた。
「やはり秋人君はあの二人の息子だ。リアスの支えになってほしいと改めて思いましたよ」
「ははは、秋人君がいなくなるとレイヴェルに一生恨まれますからあげませんよ」
「ほうほう。ということは……」
「ええ。ですがなかなかいい返事がもらえない。どうやら今の関係が一番心地よいみたいでね」
「もうひと押し足りないと」
「レイヴェルももう少し積極的にならねば寝取られてしまうというのに。これからライバルは増えていくでしょうからな」
気付けば親族自慢に発展していく二人を呆れた様子でため息を吐くグレイフィア。
シスコンに親馬鹿。
自慢話が続く最中、サーザクスがグレモリーとしてとあることを持ち出した。
妹やその眷属の将来を思う愛としてそれを提案し、同意を得た。
それは数年間水面下で調整され、誰にも知られずにいることになる。
そんな旦那の姿にグレイフィアはただただ呆れることしかできなかった。
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