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ゲルググSEED DESTINY
第四十九話 時間との戦い
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因が一つだけでないのかもしれない。ともかくこのままでは核爆発が起こってしまう。何か手はないのかとそうやって手段を考えると一つ手段が思い浮かぶ。

「だが、キラみたいにやれるのか、俺が?でも―――やるしかないだろう!」

SEEDを覚醒させ、核爆弾の回線を開きセイバーとつなげる。そして、データをコックピット内で展開させ、キーボードを取り出して打ち込む。アスランは直接データを打ち込んで核を止める気だった。

「自由中性子の運動の阻害率24%―――重粒子、ヴァレンス・クォーク、熱規格の減少―――クソッ!」

上手くいかない―――このままでは間に合わないのか?そう思いつつも手は止めない。タイマーは進み続ける。カウントまで一桁を切った。

「まだだ、諦めるわけにはいかない……」

オーブが、カガリが、そして仲間がこのままでは死んでしまう。そんな事、絶対にさせるわけにはいかない。タイマーが五秒を切る。四秒、三秒―――

「間に合えっ、間に合えッ!!」

―――残り二秒―――

「クッ!無理なのか!?」

『コンソール七、十二、二十!そこだけ繋げろ!』

クラウが通信をいきなり行い、咄嗟にアスランはそれにあわせる。言われた通りにキーボードを一瞬で打ち込むアスラン。そしてタイマーは一秒となったところで、止まった。

「や、ったのか……」

一瞬起こる沈黙―――今この時だけは核爆発が起こらなかったことによる喜びが胸を満たしていた。

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