第四十九話 時間との戦い
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
権限を使い、我々は核を止めに行きます。オーブからの情報では三つとのことです。我々は三手に分かれて行動を―――』
レイも賛同を示し、核を止めるためにどうすればいいのかという考えを報告する。
「すまない、レイ。ルナマリア―――インパルスのナイフを!」
『そんなものでどうする気なんですか?』
ルナマリアが疑問を尋ねる。確かに、普通なら牽制目的か緊急用の武装にしか成り得ない対装甲ナイフなど必要としないだろう。だが、アスランの目的は別にある。
「ニュートロンジャマ―キャンセラーの装置を直接貫く。誘爆の可能性もあるからな、発見次第、全軍に下がるように通達する。ルナマリア達も下がれ!」
『そんな、危険すぎますよ!?』
ショーンがあまりの危険性にアスランに訴えかける。
「そんな事は分かっているさ……それでも他に止めれる人間がいないっていうなら、やるしかない」
対装甲ナイフを受け取り、MAに変形して核を探す。
『虱潰しに探すには場所が広すぎます。推測ですが、おそらく置くことによってこちらに確実に被害を与えれるであろうポイントを計算しました、これでも有効範囲は広いですが―――』
「いや、十分だ。シンはポイントSから、レイはポイントU、俺はポイントIから調べるぞ。おそらく残されている時間はそう多くないはずだ。急げ!」
少しでも、僅かでも戦いを止めるために動くべきなんだと、そう信じてアスランは突き進む。
◇
『ポイントT―07にてそれらしきものを発見!』
「レイ!解除は―――間に合うか!」
『いや、タイマーの時間があまり残っていません!このまま貫きます。いけッ、ドラグーン!』
数少ない地上用ドラグーンの実体剣を使い、キャンセラー装置を貫く。一歩間違えればそのまま誘爆の可能性のある一撃。緊張で冷や汗をかきつつ、操縦桿を握りしめて操作する。
『そこだッ!!』
貫き、一瞬―――まるで時が止まったかのような錯覚に陥る。だが、結果は成功だった。レイの攻撃は見事にキャンセラーの装置だけを破壊したのだ。そして、ほぼ同時刻にシンも核を発見し、アロンダイトで貫いて破壊した。
そしてキャンセラー装置を破壊した二機はデスティニーとレジェンドには範囲が狭いとはいえ自機にもニュートロンジャマ―キャンセラーが搭載されているため、万が一反応したら危険だと判断し、すぐに距離を置く。
「―――見つけた!ポイントF―19、コイツか!!」
最後の一基もアスランは発見し、破壊しようとする。だが、ナイフを刺してもキャンセラーが機能を停止しない。
「クソッ、ここまで来て―――!?」
おそらく理由としては確実にキャンセラーを破壊しきれなかったのだろう。或いはキャンセラーの要
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ