幕間
Trick@03-2_俺の工場(ファクトリー)に
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、丸ごと」
「・・・・本当ですか?」
「真剣と書いてルビは真剣です」
「「あははは・・・・」」
例によって苦笑いを浮かべたのは白井と初春。
残りの美雪・御坂・佐天は揃って
「別に信乃ならそれぐらいはするでしょ」といった顔であった。
「あれ?」
気が付いたのは佐天だった。
工具だらけの部屋の中心になぜか何も置かれていない空間がある。
幅は1メートル四方。白い布が敷かれ、円や三角形などの図、
辛うじて文字だとは認識できる筆記体が書かれ、描かれていた。
「魔法陣みたいに見えるけど・・・」
「へ〜。
佐天さん、なんでそう思ったの?
魔法とかオカルトから一番縁がない学園都市にいるのに」
学園都市の人間はオカルトを否定しやすい。
否定するゆえにオカルトの知識もあまり持ち合わせていないはずだ。
「私、弟がいるんですよ。一緒にゲームしたときに魔法使いのキャラが
出してました。それに占いのサイトにも似たようなものをみました」
「なるほど」
「で、結局何で信乃にーちゃんの部屋にオカルトなものがあるの?」
「・・・・中国拳法の座禅修行で、特殊な場所で行うと集中力が桁外れに上がると
言われている。
そういったものに肖って色々な模様が存在するらしいね」
「中国拳法といえば気孔ですもんね」
「そういえばこの前テレビでやっていた。気孔ってプラシーボ効果と似ているって。
思い込みだけど、かなり効果があるって」
「気孔は非科学的ですがプラシーボ効果のような精神に働きかけるのでしたら
集中力を上げるのには役に立つとも言えますの」
「A・Tのパーツって小さいから集中力必要そうですもんね!
この気孔の図に座って信乃さんは座禅とかしてるんですか?」
「A・Tの組み立ては集中力が大事だよな。うん、集中力は大事」
「へー、やっぱり効果あるんだ! 私もやってみようかな?
信乃さんとおそろい・・フフフ」
「ハイハイそこまでにしてくれ。女子は隣の部屋に戻って
女子会でもやってろ。俺は眠いんだよ」
「全く眠そうに見えないんですけど、信乃にーちゃん?」
「うるせ、すぐに出て行け」
「わかりましたよーだ!
みんな、こんな部屋なんてどうでもいいから早く行こう」
「待ってくださいよ御坂さん!」
「まぁ、わたくしもそれほど機械に興味があるわけではないですし」
「もうちょっと見ていたいけど・・・信乃さん明日ここに来ても「ダメ」
・・・ダメ?」
「ダメ。いくら小烏丸の佐天さんでもあまり見せたくない」
「ぷ〜! もういいですよーだ!」
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