第二話
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となると、潜入する面子を選出しないといけないのだが、ひとつ大きな問題点があった。
(人の能力を受け付けない相手……か)
パルスィが言っていた能力を受け付けない兵士。そいつに見つかってしまえば、潜入はかなり困難になってしまう。
だが、それ以前に気になる点があった。
「パルスィさん、ちょっといいですか?」
「……なに?」
「能力を受け付けない敵と実際に会ったのは誰ですか?」
「私とあの子だけよ。二人とも能力を使ったけど……対処できなかった」
「……そうですか。ありがとうございます」
確かに能力を受け付けないのは事実らしい。だが、俊司にはひとつ疑問が浮かび上がっていた。
(本当に……全員の能力を受け付けないのか? もしかしたら……)
「俊司君」
「えっ……あ、はい」
「五分経ちましたよ。どうなりましたか?」
「もう五分ですか……一応できてます」
「わかりました。じゃあ、説明してもらいましょうか」
「はい」
俊司は全員が集まるなり、作戦の説明を開始した。
「とりあえず……少人数で潜入して安全を確保してから、一気にたたく形で行きたいと思います」
「安全……人質を解放するってことですか?」
「具体的にはそうですね。あと、少人数で行くのは、これだけの人数だとすぐにばれてしまう可能性があったからです」
「まあ妥当ね」
「はい。それで、潜入のメンバーですが、俺と小町さん・萃香さん・メディスンさん・こいしさんの五人で、後の人は付近の見つからない場所で待機しておいてください」
「じゃあ、待機してる間は何をすれば?」
「騒動が起きたら暴れてください」
「ざっくりね……でも嫌いじゃないわ」
と言って幽香は笑っていた。
「とりあえず、見つからないことを優先的に行動してください。見つかった場合は作戦を中断してここに戻ってきましょう。潜入チームはとにかく人質を解放することを目標にします。余力があれば、さとりさんとの接触を試みたいですね」
「わかったわ」
「では、はじめましょうか」
一通り説明を終えると、俊司たちはすぐさま行動を開始していった。
そのころ、地霊殿では例の部屋で男が誰かと連絡を取っていた。
「紅魔館で戦闘? 相手は? 八雲紫ですか……。援軍? 馬鹿言わないでくださいよ。こちらも警戒を最大限にしてるんですから」
どうやら男は地上と連絡を取っているようだった。
「前にも報告書を送ってあるはずですが、別行動をしている勢力があると言いましたよね? そちらに八雲紫が向かっているのであれば、こちら側もかなり危険なんです
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