一昨日
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「佐為の成長度ってちょっと異常じゃねーか?俺この前負けたぜ」もう佐為も受験の年だ。佐為は勉強より碁が好きだと言って相変わらず俺のところに打ちにくるが、和谷は気を遣って9月になってから週に一回くらいしか佐為と打たない。和谷は俺より佐為と打つ回数が少ないから、打つたびにひどく成長している佐為に疑問を持ったのかもしれない。このまま佐為がもっともっと強くなっていったら・・・。首を左右にぶんぶん振って、頭をからっぽにしようとした。
「塔矢先生もどういうつもりだよ・・・。偶然なのか?」
でも、これだけは安心できる。佐為はプロにならない。受験して、囲碁とは関係ない道に進むんだ。この現状に幾らか自分は安心していた。佐為がプロになることなんて考えられない。よく分からないけれど、佐為を囲碁界に通じさせたくはなかった。
俺の安心とは反対に佐為と塔矢先生の対局は数日で囲碁界全体に知れ渡った。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ