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占術師速水丈太郎 白衣の悪魔
17部分:第十七章
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「戦い!?これは戦いじゃないよ」
 笑って沙耶香に答える。
「これは遊びじゃない。楽しい遊びなんだよ」
「楽しんでいるというわけですか」
「うん。だから貴方達ももっと」
 速水にも答えている。かなりのダメージを受けていて白衣も乱れてきているがその中で狂気じみた笑みを浮かべてきていたのである。それはまさに魔人の顔であった。
「楽しんで。もっともっと僕を気持ちよくさせてよ」
「これはまた」
「面白い趣味の持ち主ね」
 速水と沙耶香はそんな若者の声を聞いて呟く。それはまさに魔人そのものであった。そう、彼は魔人であった。今それがはっきりとわかったのである。
「さあ、来て」
 また二人に声をかける。
「まだ遊び足りないから。さあ」
「それでは」
 速水達はそれを受けて切り札を出そうとする。左半分の目の部分から黄金色の光が溢れだす。
「見せて差し上げましょう、私の奥の手を」
「んっ!?左目!?」
 魔人はそれを見て言う。
「まさか左目に何かが」
「そのまさかです」
 速水は答えながら左の光を強くさせていく。沙耶香もその横でそれぞれの目を光らせていく。すると速水も沙耶香もそれぞれの身体を消していく。一つになってきていた。
「一人になったんだ」
「はい、それではいいですか」
「何かあまり面白くなくなったかな」
 ここで急に様子を変えてきた。


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