第五章
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」
「これは運命だ、君の罪ではない」
このこともあって悲しむことはないと言うのだ。
「運命からは逃れられないのだから」
「そう、なのですか・・・・・・」
「運命でなくては因果だ」
アクシシオスはこうも言った。
「予言から逃げようと娘と孫を捨てた、それならだ」
「それならですか」
「こうなるのも当然だ、運命は行いが作るものなのかもな」
死の間際に、アクリシオスはこのことも悟った。
「私がここでこうして死ぬのは当然だ」
最後にこう言ってだった、そして。
アクリシオスは静かに目を閉じてそのまま起きなかった。ペルセウスは祖父の穏やかな死に顔を涙を必死に堪えながら見るだけだった。運命を前にして。
逃れられぬ運命 完
2013・5・2
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