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蜘蛛女
第二章
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の部屋はあれですよ」
「消えてしまうでありんすよ」
「おう、知ってるよ」
 遠山は小粋な顔でその彼等に返す。
「けれどそれでだよ」
「怖いもの見たさですかい?」
「そうよ、どうなるかおいら自身で知りたいのよ」
「本当にいいんですかい?」
 親父は怪訝な顔で念を押す。
「どうなっても」
「おいらいいって言ってるからそうしてくんねいかい?」
 やはり小粋な笑顔で親父に言う。
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