戦闘校舎のフェニックス
第20話
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のゲームはそのための糧とする。部長が今後も部長として、参加できるように」
「・・・」
祐斗の言葉に小猫もうなずく。
二人とも意気込み十分だ。
「さて、そろそろ行くか」
「うん」
「・・・はい」
そうして俺たちは部室に向かった。
◇◆◇
部室に入ると部長と朱乃さんが居た。イッセーとアーシアはまだ来ていないようだ。
俺たちは各々に時間まで待っている。
少しするとイッセーとアーシアも部室に来た。
イッセーは駒王学園の制服。アーシアはシスター服だ。
まぁ、なんというか。悪魔の戦いにシスター服で来るあたりアーシアは大物なんだと思う。
もちろんロザリオは付けておらず、ヴェールもしていなかった。
「イッセー、準備はどうだ?」
「もちろん、万全だ!」
親指を立ててサムズアップする。
「そういうお前はどうなんだよ?」
「お前が大丈夫なんだ。大丈夫に決まっているだろ」
「どういう理屈だよ、それ」
「今までにお前が準備できて、俺が出来なかった試しがないということだ」
お互いに軽口を叩きあう。
うん、いいリラックスになる。イッセーも同じようだ。
そうして時間を過ごし、開始十分前になる。
魔法陣が光だし、そこからグレイフィアさんが現れた。
「皆さん、準備はお済になられましたか?開始十分前です」
その言葉に全員が立ち上がる。
「開始時間になりましたら、こちらの魔法陣から戦闘用のフィールドに転移いたします」
「戦闘用のフィールド?」
イッセーが疑問の声を上げる。
「異空間に作られた特別なフィールドですわ。使い捨ての場所なのでいくらでも存分に派手なことをしても大丈夫なんですの。うふふ」
朱乃さんが楽しそうに答えた。
異空間に作られたフィールドか。確かにそれくらいは必要だ。
この前、イッセーが放った魔力で山が消えたんだ。地球上でやっていたらそこらじゅうが荒地になっている。
それこそ海の上じゃないと戦えない。
「それから、朔夜様。こちらを腕に」
そういうとグレイフィアさんは俺に腕輪を差し出した。
「これは?」
「朔夜様は眷属外からの参加になりますのでその印になります。駒の役割は『傭兵』。特性はありませんので注意して下さい」
俺は腕輪を受け取り、腕にはめた。邪魔にならないな。
「そういえば、部長。もう一人の『僧侶』は今回の戦いに参加しないんですか?」
イッセーが部長に聞いた。
アーシアを転生させる時、『僧侶』の駒は一つ使っていると言っていた。なら『僧侶』がもう一人いることになるはずだが、今まで見たことがない。
イッセーの質問に、俺とイッセー、アーシアを除くメンバーの空気が重くなった。
「残念だけど、もう一人の『僧侶』は参加で
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