第四十七話 エースの条件
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アロンダイトはシールドすらも突破する。しかし、逆にそれによってストライクルージュはデスティニーを捕らえた。、
『これだけ近づけば―――!』
『それだけの為に、わざと攻撃を受けたっていうのか!?』
『痛いのも、攻撃を受けるのも―――慣れてるからなッ!』
アロンダイトの背面側を突き刺り、損傷した左腕でつかむ。無論、損害と出力の関係上、左腕はあまり持たないだろう。それでもわずかとはいえ隙が出来た。そして、懐に入り込み、両手はアロンダイトで塞がっている以上、デスティニーはCIWS以外に攻撃手段はないはず。
「止めろ、イライジャ!」
劾がイライジャの無茶を止めようと叫ぶが、イライジャは止まらなかった。そうして放たれる至近距離からの一斉射撃。そして、爆発が起こった――――――
◇
『ヘルベルト、マーズ―――あいつをやるよ』
『OKだ。目にもの見せてやろう』
『面倒だねぇ、色付きってことはエースだろ?』
三者三様ながらも狙いをアレックの白いガルバルディに定める。スクリーミングニンバスが展開され、防御フィールドが形成された三機は縦列となり、互いの死角を補いながら突進してきた。
「戦いとは遊びではない!互いの信念を持って貫き、正面に立ちふさがる敵を倒すものだ!貴様らのように実力だけ持ちながら何一つそれを理解しようとしない奴などには負けん!」
『調子に乗ったこと言って……あたしらにだってね、信念ぐらいあるさ!!』
「ならばその身をもって見せてみろ!!」
正面からビームライフルで攻撃を仕掛けるアレック。しかし、スクリーミングニンバスとビームシールドの防御は堅い。ビームはあっさりと防がれてしまう。
「Iフィールドと同じ原理か?いや、違うな……ならば!」
クラウの乗っていたβのシールドを持つアレックのガルバルディαはシールドミサイルを放ち、時間差でビームライフルも放つ。攻撃が減衰するだけで消滅するわけではない防御網を逆に利用した。ミサイルが届く直前にビームがミサイルを貫き、爆発による煙幕が発生する。膜状に広がっているスクリーミングニンバスが逆に煙幕が絡みつく様にうねり、そのせいで視界が遮られる事となる。
『チッ、ヘルベルト、マーズ―――気を付けな!』
そう言った直後、アレックは真正面からビーム・ソードでヒルダを突き刺そうとしてきた。まさに不意を突かれた形だ。煙幕を張ってきたのだから正面から襲ってくることはない。後ろの二人を狙ってくるのではないか?そう思った心理を逆手に取ったのだ。
「ハアァァァッ―――!」
ビーム・ソードがヒルダのドムトルーパーの肩を貫く。スクリーミングニンバスは攻撃手段としても使える筈だが、所詮は攪乱用の武装。アレックのように
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